トランプ関税ショックが吹き荒れるなか
損した人、得した人、何もできなかった人
もうひとつのお題は、定番テーマ「読者の投資エピソード」。日々の株式投資の気づきや、愚痴、自慢や失敗談など、“となりの個人投資家”がいま、何を考えているのかがわかるコーナーだ。
アンケートの回答期間が4~5月だったこともあってか、今回は、「株を初めて買った」「始めて間がない」という読者からの投稿がチラホラ。
――投資が全く初めてなので、ひとまずクレカで積立を始め、その後成長投資枠で個別株を購入。楽しくなりすぎて、つい買ってしまいそうで怖いです。競馬が好きで、同じようなおもしろさがあるのかと、勝手に分析中。(東京都・50代)
――株価が上がったり下がったりで、不安な日が続いています。3月に始めたばかりで、これからいろいろ試してみようと思っています。(静岡県・40代男性)
そしてもうひとつ。2025年4~5月といえば、トランプ関税の逆風が吹き荒れた時期ともかさなります。膨らむ含み損を嘆く投稿が多く見られました。

――投資を始めてまだ1年にもなりませんが、少しですが利益が出てウハウハ。でも、それを大きく上回る含み損も抱えています。厳しいものです。(徳島県・60代男性)
――数十年前に購入したディスコ(6146)が十数倍以上になり、さらに放置していたら今度は大幅に下落。今後も放置の予定です。(神奈川県・50代男性)
――銀行株やゲーム関連株、コンテンツ関連株、宇宙関連株で、結構な利益を得ていたにもかかわらず、株価が急降下。いつものことですが、売り時がわからず放置。少しずつ戻ってきていて大事には至っていませんが、売り時はいつも悩んでいます。(三重県・60代男性)
――2024年夏の株価暴落から未だに立ち上がれず……。トランプ関税騒ぎも悪影響。もう少し静観かと、我慢の日々です。(神奈川県・60代男性)
――トランプ関税のおかげで大変おトクに買えたように見えたのですが、なかなか元どおりに戻ってくれないものも……。早く戻れと、やきもきしています。(滋賀県・50代男性)
ただし、「ピンチはチャンス」、と考える、目利き読者もいたようです。その結果は?
――トランプ関税騒ぎで胃の痛い日が続きましたが、買い増ししたかった銘柄がバーゲン価格で手に入りました。株価は戻りつつあるので結果オーライ。(埼玉県・60代男性)
――トランプ大統領の発言と関税騒動で、相場も安定感がありません。ただ、ここが底かなと思うところで打診買いをするのが楽しみ。優待株投資で有名な桐谷さんも、恐れずに買っているのを知って、底値で買えた銘柄もありました。どうなるのか、このワクワク感がやめられませんね。(愛知県・50代女性)
――関税ショックで下がった際に、もっと下がるかなと思って待ってしまって、何も買えませんでした。思い切りが必要と実感。(神奈川県・40代女性)