ちなみに大人の脳では、質量は確定しますが、脳細胞同士のネットワークの増設にアプローチすることは可能です。
したがって、「もう変化できない脳」は、実質、存在しません。誰でも、何歳からでも、脳を変えていけるということは付記しておきましょう。
脳番地の組み合わせで決まる
8つの脳タイプ
さらにここでは、8つの脳番地を複合的に捉え、脳の特性ごとに8つのタイプに分けました。
(編集部注/筆者は以下8つの脳タイプを紹介している)
(1)「リーダータイプ」――周りに広く目配りができ、人を引き付ける力を持つ
(2)「論理タイプ」――記憶力がよく、理詰めで考える
(3)「クリエイティブタイプ」――好奇心が強く、何かを「好きになる力」が高い
(4)「癒やしタイプ」――周囲の状況、人に対する感受性が強い
(5)「バランスタイプ」――脳の変化の振り幅が一番大きい
(6)「フレンドリータイプ」――天然のポジティブ思考と協調性で友達が多い
(7)「多動タイプ」――経験値が溜まりやすく、物事を極めやすい
(8)「エキスパートタイプ」――特定のことに対する好奇心が強い
(1)「リーダータイプ」――周りに広く目配りができ、人を引き付ける力を持つ
(2)「論理タイプ」――記憶力がよく、理詰めで考える
(3)「クリエイティブタイプ」――好奇心が強く、何かを「好きになる力」が高い
(4)「癒やしタイプ」――周囲の状況、人に対する感受性が強い
(5)「バランスタイプ」――脳の変化の振り幅が一番大きい
(6)「フレンドリータイプ」――天然のポジティブ思考と協調性で友達が多い
(7)「多動タイプ」――経験値が溜まりやすく、物事を極めやすい
(8)「エキスパートタイプ」――特定のことに対する好奇心が強い
同じ8分類なので混乱させてしまいそうですが、脳番地は、あくまでも「似たような働きを持つ脳細胞の集合体ごとの機能」を8つに分けたものであるのに対し、脳タイプは、「複合的な脳番地の発達によって現れている脳特性」を8タイプに分けたものです。

たとえば8タイプの1つである「リーダータイプ」の脳特性は、運動系と思考系と感情系の脳番地の発達度合いが比較的高いことで現れている、という具合です。
どの脳番地が、どれくらい発達するのかは人それぞれですが、成長するにつれて、どのような順序で各脳番地が発達するのかは、ある程度共通しています。
発達が一番早いのは運動系脳番地で、それに視覚系、聴覚系の脳番地の発達が伴っている一方、記憶系、理解系、思考系、感情系、伝達系の脳番地の発達は、比較的あとのほうです。
つまり、一般的に21歳くらいまでの子どもの脳では、特に記憶系、理解系、思考系、感情系、伝達系の脳番地が、まだまだ「未開拓」なのです。言い換えれば、今後のアプローチ次第で、どの脳番地でも鍛えることができる。それだけ子どもの脳にはポテンシャルがあるというわけです。