
連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)で、主人公・のぶの妹メイコを演じる俳優・原菜乃華さん。明るく元気で爽やかな“愛され末っ子”をどう表現してきたのか。メイコ像の魅力や、役に救われながら成長していく日々を聞いた。(聞き手・構成/ライター 木俣 冬)
愛されキャラのメイコ役は
「想像できる中で最もご機嫌」なキャラクター
折り返しを迎えた朝ドラこと連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)。撮影が始まって7カ月ほど(取材は5月に行われた)で「あっという間でした」と語る原菜乃華さん。彼女が演じるメイコは主人公・のぶ(今田美桜)の妹であり、朝田家三姉妹の末っ子。長女・のぶ、次女・蘭子(河合優実)、三女・メイコという構成だ。「愛されキャラ」という役割を担っている。
「自分が想像できる中で最もご機嫌な人間を演じようと思っていました。朝田家の末っ子として、家族全員に守られてきた穏やかさと、それゆえの世間知らず感、どこか地に足がついていないような感じを意識して演じました。
元気すぎてやかましいと思われたら……と心配でしたが、見てくださった方から『いいね』と言っていただけるので、よかったなと安心しています」
そう振り返る声はとても清明で、一言発するたびに空間が浄化されるような気がした。
原さん自身は、朝ドラで愛されるキャラクターに対する意識はどうだっただろうか。また、今注目の若手俳優・原菜乃華さんはどんな人物なのだろう。