さらに、せっかく各駅停車に乗ったのであれば、スマートフォンは鞄に入れ、触らないように心がけましょう。用もないのに気がつくと触ってしまうのは、スマホ依存症になりかけている証拠です。
また、スマートフォンを長時間見続けると、どうしても猫背になり、俯きがちな姿勢になります。すると、肩や首などの筋肉が緊張し、その緊張によって筋肉がこり固まることで、交感神経の働きが過剰になってしまいます。
急いで対応すべき用事がない場合は、なるべくSNSやチャットの通知をオフにして、スマートフォンを見る時間を少なくしてみてください。
ゆっくり動くものを見ると
副交感神経が優位になる
日本の伝統芸能の1つである能は、とてもゆっくりした動きが特徴です。スローテンポの音楽を聴くと気持ちが落ち着くように、能のようなゆっくりした動きを観賞することでも副交感神経は優位になります(編集部注/副交感神経が優位になると、心身がリラックスし、回復、修復へと導かれる)。
最近は能の体験教室なども多数開催されているため、実際に体験してみるとより落ち着いた動きを身につけやすくなるでしょう。
能はさすがにハードルが高いと感じる場合は、日常生活から少しだけ離れた場所で、かつ激しい動きが少ないことに取り組むことをおすすめします。たとえば、美術館や博物館、図書館に行くことなどが挙げられます。
これらの施設は基本的に静かな環境下で芸術鑑賞や読書を楽しめるうえに、日常から切り離された空間のなかで過ごせるため、気分をリフレッシュさせるのにぴったりです。
普段はあまり興味がない内容でも、足を運んでみると意外と面白いと感じるものです。展示の内容にかかわらず、まずは「その場所に行く」ことから始めてみましょう。
そのほかに刺激の少ない場所と言えば、寺社も挙げられます。寺社は基本的に静かであるうえに、木々などの自然もほどよくあるため、気持ちを落ち着かせるのに最適な場所です。運動を兼ねて、自宅から少し離れた場所にある寺社を訪れてみるのも手軽な0.75倍速行動です。