腸が長く便秘気味だったが
大量のキャベツで快便に
スルフォラファン含有量トップクラスはブロッコリースプラウト。ほかにもキャベツ、カリフラワー、菜の花、大根、からし菜に含まれ、キャベツでは「芽キャベツ」が特に豊富という。
「いずれも生の状態でよくかんで食べることで効率よく吸収されます。スルフォラファンの働きは3日程度持続するといわれており、キャベツであれば1日50グラムぐらい、ブロッコリースプラウトであれば1パックを3日に一度食べるといいと思います。キャベツには胃の粘膜を保護する働きもありますね」(望月氏)
石井医師は15年前にキャベツを食べ始めてから、「便通がとても良くなった」という。
「実は、大腸専門ドクターから『石井先生、草食動物みたいだ』と言われていました。馬のように腸が長いのです(笑)。ですから腸が長く便秘気味という体質もあいまって、大腸ポリープができやすかったのかもしれません。繊維性の多い食事として“大量のキャベツ”を勧められ、その結果毎日快便となりました。便秘がなくなったことでポリープができにくくなったのではないか、と大腸専門ドクターが言っていました。便秘気味な人にお勧めですよ」
野菜、納豆、ヨーグルト、にごり酢…
タンパク質と食物繊維が豊富な朝食
さて石井医師の朝食を見ると、生キャベツをただそのまま摂取するのではなく、さまざまな食材が上にのっている。
「毎日千切りキャベツだけだと飽きてしまって続きません。ですからネギやショウガなどの薬味を入れたり、ハムやチーズ、しらすを添えたり、いろいろな食材と組み合わせる工夫をしてきました。今は前日の夕ご飯のおかずの残りをのせたり、にごり酢も加えているんです」(石井医師)
酢酸菌を含む「にごり酢」は腸内環境を整え、免疫の過剰反応を抑えると考えられている。そのほか肥満や糖尿病、脂質異常症の予防改善、疲労回復などにも有効だ。ちなみに一般的な「酢」は製品の安定化などのため、ろ過される過程で酢酸菌がほとんど失われてしまう。圧倒的に豊富なのが「にごり酢」で、ほかには黒酢や香酢などにも、わずかながら酢酸菌が含まれる。
「キャベツとにごり酢」だけでなく、そのほかの野菜、納豆、ヨーグルトなど、石井医師の朝食はタンパク質と食物繊維が豊富であるのが特徴だと感じた。