食物繊維のバランスも完璧
これが名医の朝食だ
望月氏も、石井医師の朝食の写真を見て驚き、太鼓判を押す。
「リンゴやキウイなどの果物でビタミンCをはじめとしたビタミンやミネラル、食物繊維が摂取でき、納豆に含まれる納豆菌や、ヨーグルトの乳酸菌で腸内環境が整えられます。そしてキャベツだけでなくブロッコリーやそのほかの野菜でスルフォラファン、食物繊維もさらに摂取できます。肉による適度な脂摂取も、便通を整えるため重要です」



食物繊維と一口に言っても、水溶性・不溶性食物繊維、発酵性食物繊維など、さまざまなタイプの食物繊維を摂取したほうがいい。腸のどの場所でも、太りにくい体をつくる短鎖脂肪酸を作り出せ、全身の健康に貢献するからだ。石井医師の朝食は、そのバランスが完璧といえるのかもしれない。
ちなみに朝に十分なタンパク質を摂取することも、体内時計のリセットや筋肉維持、代謝エネルギーを上げるなど、健康にとても良い効果がある。
望月氏がこう締めくくる。
「この朝食は一食の目標である両手いっぱい分の生野菜が十分に取れている食事だと思います。まさに『腸のための食事』と言っても過言ではありません」