高知に電話が繋がった!
そこで出てしまうのぶの“悪い癖”

 嵩が眠ってしまったことを、東海林(津田健次郎)は「それでも新聞記者か」と怒鳴る。新聞記者たるもの、こんなときこそジャーナリスト魂を発揮すべきだと思っているのだろう。

 さて。高知市内。若松家に羽多子(江口のりこ)が訪ねてきた。蘭子(河合優実)とメイコ(原菜乃華)も無事。くら(浅田美代子)も無事。

 空襲があっても地震があっても頑として動かない若松家。すごい。御免与町の朝田家も頑丈。「建ててくれた大工さんに感謝やね」と言う羽多子。ここで大工さんを労うセリフ。全国の大工さん、嬉しいことであろう。

 東京ではやっと電話がつながった。のぶと鉄子、どちらが先に高知に電話するかのコント。鉄子が、この一週間、3回も名前をつぶやいていた「嵩」にかければいいとからかう。すると世良が「4回です」と訂正した。

 のぶはそんな自覚がなかったので焦っていると、高知から電話がかかってきた。羽多子だった。やっぱり、この時点まで朝田家の安否もわかっていない。なのに、嵩、嵩、嵩だったわけだ。

 羽多子は嵩に電話を代わる。呑気に寝ていたという嵩に、のぶはついいらっとして怒鳴って電話を切ってしまう。すぐに怒るのがのぶの悪い癖。せっかく嵩の大切さに気づいたのに。彼女の本音を嵩に伝えることができるのか。編集部の引き出しのなかにしまわれたあの赤いバッグはどうなるのか。決戦は金曜日、か。

大地震が来ても寝る!?嵩の“伝説級エピソード”はやなせたかしの実話だった【あんぱん第84回レビュー】

大地震が来ても寝る!?嵩の“伝説級エピソード”はやなせたかしの実話だった【あんぱん第84回レビュー】