諫:いえ、平日ですよ。仕事ですもん。実証実験(笑)。

F:平日にピクニック!いい仕事だなぁ(笑)。

諫:そうしたらその日はたまたま雨で。「マジかよ」と思いながらも、忙しいみんながスケジュールを組んでしまっているから、予定通りに出かけたんです。でも小雨程度ならテールゲートを開ければ屋根代わりになってタープもいらない。そこに折り畳みの椅子を出して、シトシト降る雨の音を聞きながら、みんなでサンドイッチを頬張りながら、「やっぱり傾斜がない方が良いね」「これ、お客様に提供しようよ」なんて話をして、この仕様に決めたんです。

なぜ「N-BOX JOY」開発者たちが平日ピクニック?本気で作り込んだ“こだわり仕掛け”とはリアシートを倒してリラックス、さらにテールゲートの下も小雨くらいならしのげる Photo by A.T.
大人二人が向かい合って座ってもゆったり大人二人が向かい合って座ってもゆったり Photo by A.T.
なぜ「N-BOX JOY」開発者たちが平日ピクニック?本気で作り込んだ“こだわり仕掛け”とは車内から外を眺めると、こんな感じの視界が広がる Photo by A.T.

「ママチャリが積める」ことはとても大事

F:良いですね。良いお話です。後ろが上がっているということは、ノーマルやカスタムと比べると、自転車を積むのが少しだけ面倒になっていませんか。

諫:そうですね。後ろが高い分、入口のところだけ入れにくくなっています。ですが27インチのアップハンドル。いわゆるママチャリが入れにくくなっただけで、バーハンドルやドロップハンドルなら今まで通り普通に入ります。

 ママチャリが積めるのは、ファミリーユースでとても大きいんです。お子さんの塾の帰りや習い事の帰りに、遅くなったら親御さんがN-BOXで迎えに行って、自転車を後ろに乗せてサッと帰ってくる。これができる、できないが非常に大きい。N-BOXはリアゲートが大きく下までガバっと開くから、力の弱い女性でも簡単に積みこむことができるんです。