N-BOX三兄弟、一番売れているのは一番高い「カスタム」

F:N-BOX3兄弟の中では、どれがたくさん売れるのでしょう?

N-BOXは現在3タイプある。N-BOXは現在3タイプある。左からN-BOX、N-BOXカスタム、N-BOX JOY(広報写真)

岡:たった今だと、JOYが15%、標準車が35%。カスタムが50%という比率になります。

F:一番高いカスタムが一番売れているんですね。

諫:そうなります。これはもともとの予定通りです。

F:カスタムはフルオプションにすると300万円を超えますよね。

岡:物にもよりますが、ターボの4駆で高いナビを付けたりすると、乗り出しで300万を超えてきます。

F:300万超の軽が一番売れるんだ。すごいなぁ……。

岡:とはいえ、300万超のクルマが売れまくるというわけではありません。カスタムの中ではNA(自然吸気)の一番ベーシックなモデルの方がやや多く出ています。ターボが45%で、NAが55%くらいです。

F:いくらN-BOXとはいえ、軽規格の660ccエンジンでノンターボはキツいなぁ。かなりかったるくないですか?

岡:高速道路を利用してひんぱんに長距離移動をされる方はそう感じるかもしれませんが、街中をメインに利用される方はそこまで不便はないと思います。販売店で両方を試乗されると、「NAでもこんなに走るのか」とNAを選ばれる方が実際に多いです。ターボが64馬力でNAが58馬力。数字で見るとNAはマイナス6馬力になりますが、街中だと遜色(そんしょく)ありません。

F:5年くらい前だったかな。地方で、今はなきダイハツ ウェイクのNAをレンタカーで借りたことがあるんですよ。あの巨大なボディでノンターボ。本当に冗談みたいに遅いんです。高速の合流などでは、恐怖を感じるくらいに遅かった。その印象が強く残っているので、軽のNAというと、どうも印象が良くなくて……。

諫:ウェイクは……ボディがかなり大きいですからね……確かにNAだと厳しいかもしれません。ウェイクの時代だけではなく今でもそうですが、ホンダのNAと他社さんのNAは全然違いますよ。ウチのほうが断然よく走ります。やっぱりVTECは強いんですよ。