ポルトガルはヨーロッパ予選のグループFを首位で通過している。しかし、勝てば北中米大会出場を決められた11月13日のアイルランド戦で先発したロナウドは、相手にひじ打ちを食らわせたとして代表戦では初めてレッドカードを提示されて退場となり、ポルトガルも0-2で敗れている。
公式戦で退場処分を受けた場合、出場停止処分は次の公式戦に科される。ロナウドの場合は3試合の出場停止が予想され、北中米大会グループステージの数試合も対象になると見られていたが、予想に反して処分はポルトガルがロナウド不在でワールドカップ出場を決めた同16日のアルメニア戦だけとなった。
前回大会優勝のアルゼンチン代表に
39歳メッシの姿はあるのか
ロナウドとともに世界のサッカー界をけん引してきたスーパースター、リオネル・メッシを擁するアルゼンチンも南米予選を1位で突破して、14大会連続19度目のワールドカップ出場を決めている。
前回のカタール大会決勝では、PK戦にまでもつれ込んだフランスとの死闘を制して自国開催の1978年大会、天才ディエゴ・マラドーナを擁した1986年メキシコ大会に続く3度目の優勝を果たした。個人として抱き続けた夢をかなえたメッシはMVPを受賞し、大会後の代表引退も示唆していた。
しかし、カタール大会後もメッシは代表戦のピッチに立ち続けた。出場196試合、115ゴールはともにアルゼンチン史上の最多記録となっている。しかしながら、出場すれば6大会連続6度目のワールドカップとなり、ロナウドと並んで史上最多となる北中米大会への明言を避けている。
現在はアメリカのインテル・マイアミに所属するメッシは、北中米大会の開催期間中に39歳になる。今年3月の時点でワールドカップ出場を決めていたアルゼンチンは、南米予選でホーム最終戦となる9月4日のベネズエラ戦で3-0と快勝。先発したメッシは2ゴールを決めている。
代表の「10番」を背負い、ブエノスアイレスでプレーするのが最後になるかもしれない一戦。メッシは感傷的な表情を浮かべながら、ベネズエラ戦後のフラッシュインタビューで自身の今後に言及した。
「年齢を考えると、もう出られないと思うのが論理的な考え方だと思う。でも、次のワールドカップはすぐそこにまで来ているからね。もちろんモチベーションはある。そのときの気持ち次第かな」







