【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ#12食品Photo:PIXTA

ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#12では、食品業界の予測年収を独自に推計し、全39社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

3分の1が800万円超え
食品業界の予測年収ランキング

 食品業界には高年収企業が多い。特に大手企業だと、平均年収が1000万円を超えることも珍しくなく、例えばアサヒグループホールディングス(HD)、キリンホールディングス(HD)、サントリー食品インターナショナル(現サントリービバレッジ&フード)の3社はいずれも実績の平均年収が1000万円を超えている“高給”企業だ。

 年収800万円以上の企業はさらに多くなる。高給が期待できる上、身近な商品という親しみやすさや高いブランド力などもあって、学生の就職人気が高いことも特徴だ。

 ただし、業績には不透明感が漂う。原材料の全面的なコスト高により収益が圧迫されているほか、ここ数年で進んだ値上げによる消費者の“値上げ疲れ”も影響を及ぼす。イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖が長期化すれば、資材価格の高騰といった影響も避けられない。コスト転嫁の巧拙が今後の業績を左右する局面だ。

 では、そんな食品業界の将来の年収はどうなっているだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、25年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月~28年3月期の年収を大胆予想した。

 具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。

 今回、食品業界の全39社のランキングを作成した。

 説明した通り、食品業界には高給企業が多い。今回の推計では、予測年収が800万円を超える企業が14社にも上るという結果となった。対象となった39社のうち、実に3分の1以上を占める。

 アサヒグループHD、キリンHD、サントリー食品インターナショナル、サッポロホールディングス、伊藤園、味の素、キッコーマン、キユーピー、JT、明治ホールディングス、日清食品ホールディングス、山崎製パン、日清製粉グループ本社、日本ハム、ヤクルト本社、江崎グリコ、森永製菓、森永乳業、カルビー、ニッスイ、ニチレイ、ハウス食品グループ本社……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。