目標とすべき明確な「ゴール」設定と
具体的な1日あたりの「すべきこと」

「2台目の自転車」として英語を身につけるために編み出した村上式勉強法で特徴的なのは、「ゴールイメージが非常に明確」だという点。「読む」「単語を覚える」「聴く」「書く」「話す」という5つのポイントに分け、それぞれに明確なゴールを設定し、そのためにすべきことも具体的です。

「英語を読む」ゴールイメージ
  日本語と同じように英語を読めるようにする。
「英語を読む」ためにすること

  300万語読む。

「単語を覚える」ゴールイメージ
  ビジネスで通用する1万語を知っている。
「単語を覚える」ためにすること
  毎日1万語を「眺める」。

「英語を聴く」ゴールイメージ
  ネイティブが話す普通のスピードの英語が聴ける。
「英語を聴く」ためにすること
  トータル1000時間、筋トレ感覚で聴く。

「英語を書く」ゴールイメージ
  ビジネスでとりあえず通用すればいい。
「英語を書く」ためにすること
  「英借文」とブラインドタッチを身につけること。

「英語を話す」ゴールイメージ
  まずはパーティーとかで2時間、自分のことがひたすら話せる。
「英語を話す」ためにすること
  「あいさつ」「依頼」「質問」「意思表現」「相手の意向を聞く」
  5パターンの基本表現を覚えることと、自分および自分の関心事で
  100の英文を英借文し、丸暗記。(3〜4ページから抜粋)

「すべきこと」は、ややハードルが高そうにも感じますが、たとえば「英語を読む」の300万語は「小説を30冊もしくはノンフィクションを15冊読む」、「単語を覚える」の毎日1万語も「単語を一日何個覚えるのではなく、とにかくひたすら全部眺める」といったように、具体的かつ現実的。しかも目標とすべきゴールまでのイメージが明確に設定されています。本書では、5つのポイントそれぞれの、ゴールに向かっていくための心構えとティップスが散りばめられています。

巻末の「おすすめ教材」のページ。書店では、本書と合わせた「村上式シンプル英語勉強法フェア」も開催されました。
[画像を拡大する]

 また、本書が話題になるにつれて、巻末に掲載した「おすすめ教材」も注目されました。
村上式勉強を進めていく上で活用しやすい英語学習本12点紹介しているのですが、これらの書籍も大ヒットしました。ある本は新装版が発売。またある本はもともと海外から船便で配送していたものが、注文の数がまとまったこともあって航空便に変更したという話もあるほどです。
本書を中心に、英語学習のスタイルがひとつ確立されたと言えるのかもしれません。