浮気発見にも効果あり!?
メンタリズムで相手の嘘を見抜くテク
相手の嘘を簡単に見破るテクニック。
それは、一度嘘に引っかかったふりをしてしまうということ。
まずこちらから「え~、嘘ついているんじゃないの?」などと、相手の真意を疑うようなことを言います。当然、「そんなことないよ」と、相手はそれを否定するでしょう。そこであなたは「ごめん、疑って悪かった」と謝罪し、一度相手の嘘に乗っかるのです。
そして、ここからが相手の観察です。
もし相手が本当のことを言っているのならば、疑われたことに腹を立てて、黙るなり口数が少なくなるなりして、不機嫌になるでしょう。
しかし嘘だった場合はこうはなりません。自分のついた嘘が成功したことを喜んで、ついつい声のトーンが上がり、口数が増えてやや上機嫌になるものなのです(旦那さんのウソを見破るテクニックとして、世の中の奥様たちも覚えておくといいかもしれませんね)。
一度、相手の懐に飛び込んで、相手の反応から推理する。これがメンタリズムのアプローチです。こちらがアクションを起こし、それに対する反応をつぶさに観察する。これがメンタリズムの極意なのです。
さて――。
推理し、行動し、相手の反応を見て、さらなる推理を重ね――そうしたアプローチを繰り返すことで、半沢は東京中央銀行大阪西支店において回収不能と思われた5億の不良債権を見事に取り返しました。果たして、今回は無事120億を補填し、伊勢島を再建させることができるでしょうか。彼の観察力や洞察力、そしてメンタリズム的アプローチの手腕は、私としても大いに気になるところですね。
余談ですが、第6話では、半沢が大学時代の友人・油山と会話するシーンで「大ダブル野菜カラカラめ」というものが登場します。
慶應大学学生の御用達ラーメン店『ラーメン二郎』ではおなじみ、「麺大盛・チャーシューダブル・野菜増量・辛さ2倍」を注文する際のフレーズじゃありませんか。
原作者の池井戸潤先生と同じく慶應大学出身の私にとっては、何と懐かしいフレーズだろうと思わずニヤリとしてしまいました。
東京中央銀行本部・営業第二部次長に栄転して大阪から上京、伊勢島ホテルの損失の穴埋めと経営再建に挑む半沢――。ますます目が離せない『半沢直樹』、次回以降も、彼の言動に見え隠れするメンタリズムの極意を探ってみたいと思います。
次回は9月2日更新予定です。