能力の差が問題なのではない。
大事なのは「誘われ力」
南 いい仲間っていうのは、時には主催者にもなるし、時には誘われてやってみる側にもなりますよね。
本田 「誘われる能力」も必要だよね。待っているだけじゃ誘われないし、本人にそれだけの魅力や面白味がなければダメ。
南 まずは自分からいろいろと仕掛けていかないとダメなわけですね。
本田 何かを仕掛けて出会った人に、また別の何かに誘われるというのは、いい循環だと思うよ。
実は、最初からそんなにすごい人っていないと思うんだよね。出した結果だけを見てすごい人だと思うだけで、最初はみんな凡人。ただし、「こうしたい」とか「あれをやってやる」という思いがあるから進化し、成長していくわけだから。正直なところ、人の能力は、そんなに差はないと思う。成長したいという想いを持って日々生きているかというほうが、持って生まれた能力なんかよりよっぽど大事なのではないかと思うんだよね。
だから、「あれができない」とか、「こういう能力がない」なんて嘆いている人は、そこに気づけてよかったと考えるべき。たとえば、自分には経営能力がないとか英語力がないとか気づいただけ進化のチャンスがあるんだから。次はそこをなんとかする方法を考えればいい。すごいかすごくないかの違いは、それを諦めるのか、次の行動に移すかだけの違いだと思う。
南 小さな一歩って、大切なんですよね。
本田 そこを案外、みんな諦めちゃうんだよね。足りないことがわかったら動けばいいのに。
南 仲間探しもそういうものなんですよね。お互いに声をかけられるのを待っていてスタートができない。
本田 いい仲間は、相手に対して何をコントリビュートできるか、貢献できるかがベースにないとつくりようがない。コイツから何か紹介してもらおうとか、仕事をもらおうとか、そういう下心ばかりだと、そんなヤツしか集まってこない。ギブ&テイクではなく、コントリビューション。「これをやってあげたから、これをしてちょうだい」というのも間違い。コントリビューション(貢献)で集まったチームにいいバイブスが生まれて、その人たちがみんな成長できたり、プラスになったりというのが理想的な仲間のあり方なんだよね。
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