人事が最も重視する
「コミュニケーション能力」とは?
ここまでで僕がきみに説明したかったのは、実は自己PR作成法だけではない。
「人事とのコミュニケーションのコツ」も伝えたい。
毎年、ほとんどの企業が学生に求める能力の1位に「コミュニケーション能力」を挙げる。
定義が曖昧ではあるものの、その能力を判断するのは面接だ。
何を見ているか。重要なポイントは、次の2点だ。
1.面接官に分かりやすく説明ができるか
2.面接官と会話のキャッチボールができるか
1.は先ほど述べた通りだ。
最初のPRに続く文章でもダラダラと語らない。簡潔に、相手の心に残るように喋る。
詳細は別の場所にゆずるが、できるだけ具体例や数字などを駆使して相手が理解しやすいように努めながら喋るのだ。
2.は何を注意すれば良いか。
よくある失敗例から話すと、次のような話し方をする人は要注意だ。
・「私が学生時代に頑張ったことは3点あります。1点目は…。2点目は…。3点目は…」
同様に、
・「その中で私が工夫したのは4点あります。1点目は…。2点目は…。3点目は…。4点目は…」
長い話を聞くだけで、面接時間の大部分を使ってしまう。
当然、質問の回数も減る。会話のキャッチボールの回数も減る。コミュニケーションを取った感触も減る。結果、きみのコミュニケーション能力も「低い」という評価を受けてしまう。