今回ご紹介するのは『大学図鑑!』。現役学生やOBなど5000人以上の関係者への取材を通じて大学のありのままの姿に迫った大作。受験生の子どもを持つ親は必見です!
近畿大学が私大志願者数
ランキング1位に
株式会社大学通信が運営する「キャンパスナビネットワーク」が3月に公表した「2014年度主要私立大学一般入試の志願者数」によると、1位は10万5890人の志願者を集めた近畿大学。2位明治大学、3位早稲田大学の順でした。前年度比で志願者数を減らした早明両校に対して、近畿大は7462人増。過去最高の志願者数を記録しました。同ネットワーク調査による志願者数ランキングの推移を見てみると、07年度から13年度まで早明が1位と2位を独占。早稲田の指定席だった1位の座を10年度に明治が奪って以降、13年度まで4年連続で明治がトップに座り続けてきましたが、今回、関西の大学が首都圏の私大を抑えて首位の座に就いたことは、史上初の”快挙”だそうです。
近畿大大躍進の要因を、同ネットワークは「『近大マグロ』で脚光を浴びたのをはじめ、出願を全国で初めてインターネットに完全移行し、検定料も抑えるなど文字通り『エコ出願』を実現させたことも奏功したようです」などと分析しています。たしかに同大学水産研究所の大島実験場(和歌山県串本町)において、人口孵化から育った親魚が産んだ卵を再び孵化させるクロマグロの完全養殖に世界で初めて成功し、このニュースが世界中に配信されたことで、近畿大のプレゼンスは一気に高まった感があります。