暗算に挑戦!

 5800×1.03の計算は、電卓があれば簡単にできますが、できれば頭の中でパパッと計算して見抜きたいものです。

 5800×1.03=5974のような計算を暗算でするには、分配法則を使って、次のように変形して行います。

 5800×1.03=5800×(0.03+1)  
        =5800×0.03+5800×1
        =5800×0.03+5800

 つまり、まず5800×0.03を計算して、その結果を5800に足せば、5800×1.03の答えが求められるということです。

 では、5800×0.03を暗算してみましょう。これは連載第6回目でも紹介したテクニックを使います。

「0.03をかける」ということは、「かけられる数のゼロを2つ取って、3をかける」ということです。そこで、

5800×0.03 → 5800のゼロを2つ取って3をかける → 58×3

 となり、さらに58×3は分配法則により、次のように変形して計算します。

 58×3=(50+8)×3
    =50×3+8×3
    =150+24=174

 この174を5800に足すと、5800+174=5974で、5974円と求まるわけです。

 まとめると、

【税込(増税前)→税込(増税後)の場合】
 1.増税前の税込価格のゼロを2つ取って、それに3をかける。
   (※分配法則を使って計算しやすくするよう工夫する)
 2.
1の結果を増税前の税込価格に足す。
 3.2の結果を増税後の税込価格と比べる。

 これを暗算で解くのは、最初は難しいと感じるかもしれません。
 でも、あきらめずに繰り返し練習すれば、だんだん早くできるようになります。

どうしても難しいという方は、これから紹介する「税込(増税前)→税抜(増税後)」の場合の方がカンタンなので、そちらから始めてもいいでしょう。