でも、もしもそうなのであれば、その台拭きでテーブルをふくのは、キレイにしているのではなく、雑菌をこすりつけているだけ、という自覚を持とう。そして、これからは“乾いた”台拭きを用意して、軽く湿り気が残る程度にアルコール除菌スプレーを吹き付け、いつものように拭こう。汚れがちゃんと落ちるか不安になって、ついつい多めに吹きかけてしまいたくなるかもしれないが、本当に湿らす程度で大丈夫だ。アルコールは、水性の汚れも油性の汚れも良く落としてくれる。

 また、生の状態を避けるために料理したものの中心部の温度をはかって…ということは、日常の調理では非現実的かもしれない。夏になると「万が一何かあったら大変だから」と食事記録から手作り弁当の文字が消えがちになるので、お弁当を作る際のポイントについても触れておきたいと思う。

 まず、この時期は、「ふんわりしっとりやわらかく仕上げたい」などとあまり思わずに、卵焼き、から揚げ、ハンバーグなどは、しっかりよく加熱することだ。大きいと中まで火が通りにくいこともあるので、不安であれば、いつもよりも小さ目に切って調理する、というのもいいかもしれない。

 電子レンジを使って再加熱などするときには、加熱ムラがおきることもある。たとえばあんかけや汁を含むようなものであったら、途中でかき混ぜたりして、どこも完全に加熱された状態になるように気をつけよう。卵や魚肉に比べると危機感を感じにくいようで、添える茹で野菜をまとめて作っているケースもあるが、その際もしっかり再加熱しておこう。直接手で握ったおにぎりはおいしいけれど、この時期はやはりラップを使うのが無難だ。

 そして、ちょっとしたスペースにいれたくなるハムやかまぼこ、といった類も、お弁当に入れるならば加熱調理をすること。水だれするようなものも危険度を上げるので、煮物を入れるときには片栗粉でとろみをつけたり、おひたしなど水分が多いものであれば、すりごまなどをまぶして水分を吸収させておくと見た目にも良いだろう。

外食で食中毒になる人、ならない人の違い

 外食をする際、そのお店でどこまで徹底して衛生管理がされているかは、実際にはなかなかわからない。でも、同じお店を同じ時間帯に利用しても、そして同じものを食べても、食中毒になる人とならない人がいるのは確かだ。また、なった際の回復力も違う。だからこそ、体を冷やさない、暴飲暴食をしない、といったことに日頃から気をつけたうえで、免疫力を左右するといわれている腸内環境を整えておくことも大切だろう。