「これまでなじみの薄かった地方電力会社も足を運んでくれた」。米ゼネラル・エレクトリック(GE)の幹部は感慨深げにこうつぶやいた。

GE製のガスタービンが稼働する東京ガスのガス火力発電所、扇島パワー
Photo by Jun Morikawa

 舞台は、GEが14日に開いた電力部門の顧客向け説明会。GEが日本でこうした会を催すのは3年ぶりだったが、東京・麻布の会員制クラブには130人の関係者が集まった。参加者は想定を大きく上回り、「急きょ、会場のレイアウトを変更した」(関係者)ほど。

 参加者の目当ては、GEが世界トップシェアを誇る大型ガスタービンだ。国内では、原子力発電所が停止する中、全国各地で老朽火力発電所を、高効率のガス火力発電に更新する計画などが相次ぐ。このため、GEの製品群を知ろうと電力会社らが集まったのだ。

 GEは、すでに国内でも110基のガスタービン納入実績を持つが、東京電力や東京ガスなど大手企業向けが大半。今回は国内メーカーとの関係が深かった東北電力や北海道電力の担当者も参加しており、GEが喜ぶのも無理はない。

「金融機関や商社からの参加が多かったのも大きい」とは別の関係者。金融機関もプロジェクトファイナンスなど、従来の電力会社による発電所案件とは違う形での融資を検討し始めているという。

 GEの堀江渉・北アジア電力事業本部長は「日本市場で存在感を打ち出したい」と意気込む。