2015年に注目するクラウドファンディングカテゴリーは?
キャンプファイヤーにおいては、3位アート、4位プロダクト、5位コミュニティとなります。キックスターターにおいては、3位出版、4位ゲーム、5位アートになります。
プロダクト系で有名なキックスターターですが、実はキックスターターでは「プロダクト」いうカテゴリーは存在しません。たとえば、時計やクーラーボックスなどは、「デザイン」のカテゴリーに含まれます。また、「コミュニティ」というカテゴリーもありません。図書室やゲストハウスなどは「デザイン」や飲食を扱う場合は「フード」などに含まれてきます。
日米での違いをみて注目すべきは「出版」と「ゲーム」です。今後日本においても、この出版やゲームが伸びてくるのではないかと予測します。拙著『クラウドファンディングで夢をかなえる本』でも、この分野は注目して事例を取り上げています。現状では、出版やゲームは制作から販売までの長い期間がかかります。しかし商品が販売されるまで、出版社や制作会社には1円もはいってきません。大手企業であれば、制作費や人件費をまかなう体力はありますが、小さな会社や個人においては難しいのです。そのため、クラウドファンディングで資金を集める人が増えています。実際、本を出す前に支援者やファンを取り込むことを実現させています。何部刷ったらいいかなどの、事前予測にも役立ちます。
またゲームなどは、総支援金額に合わせてキャラクターを増やすなど、ファンと制作会社が一体感になる楽しみもあります。電子書籍が普及し、紙の書籍を出すのが難しくなっている昨今。クラウドファンディングが紙の書籍の救世主になるかもしれません。