「充足」「創造」「安定」をもたらす「3」のパワー
ビジネストークに苦手意識をもつ人に対して、私は最初にこうアドバイスしています。
「伝えたいことを3つに整理してみてください」
これだけで、多くの人は「頭の中がスッキリした」と、少なからず自信を取り戻しています。なぜでしょうか?
それは、3という数字には不思議なパワーが潜んでいるからです。2でもなく、4でもありません。3だからこそ、しっくりくるのです。
じつは、世の中が「3」で動いているといっても過言でないほど、巷には3という数字があふれ返っています。
身近なところでは、宣伝文句や商品のネーミング。
たとえば、「3大特典付き」「いまなら3つのチャンス」というキャッチコピーには、なんとなく惹かれませんか? あるいは、「熱湯を注いで3分」のカップ麺を食べながら、「3分クッキング」という料理番組を見るという人がいるかもしれません。
また、徳川御三家(尾張、紀州、水戸)、日本三景(松島、天橋立、厳島)、三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)、物質の三態(固体、液体、気体)、三権分立(立法、行政、司法)といった表現も数多くあります。
なぜ、このように「3」が、社会や日常生活に浸透しているのでしょうか? 3にまつわる言い伝えや諺、あるいは神話などに、ヒントが隠されています。