未来の和食をデザインする
――マツヒサ ジャパンの仕事において、もっともやりがいを感じることは何でしょう?
福本 クライアントは5大陸、30都市にあるNOBUとMatsuhisa、そして一流ホテルです。NOBUは直営店ではないので、新しいNOBUがオープンするたびに現地でパートナーシップを結んでいる方に営業をしてオープン支援をしなくてはいけません。私たちはリスクも含めて、契約書の締結から利益回収までをトータルで行います。そこはもっとも大変であるとともに、やりがいのあるところです。
――世界を相手にビジネスをすることであり、まさに和食の未来形をつくっていくやりがいもあるのですね。
ノブ マツヒサ ジャパンを通して日本の文化を世界中に発信してゆくことができるという点が面白いですね。たとえば今度、僕が有田焼の窯元に行って、食器をデザインするというプロジェクトが始まります。オリジナリティにこだわって続けてきたからこそ、有田焼という日本の伝統を持つ焼物の、誕生400年という節目にも面白い関わり方ができる。
ひとつのことを始めると、次のものがまたすぐ始まる。ビジネスを大きくしていくのはこの2人の仕事なので、僕はあくまでアドバイスをしているだけです。もっとも、そのアドバイスが時にはハードなものかもしれないけれど、どんな仕事でもそうですが、言われたことに対して、それを真摯に受け止めてチャレンジをするというのが大事なことだと思いますね。
<取材協力:NOBU TOKYO>