市販薬より「チキンスープ」を

 米国でチキンスープはいわゆるおばあちゃんの処方箋です。長い間、チキンスープは風邪の諸症状を改善することが知られています。米国の家庭医は、風邪をひいたときには、チキンスープが、市販の風邪薬より良い選択だとアドバイスするそうです。

 チキンスープは滋養に富み、水分を補給して身体を温めます。いずれも風邪の手当てに大切な要素ですが、チキンスープにはそれ以外にも薬効があるようです。

 いくつかの研究がチキンスープの効果を調べていますが、特に有名なものは、ネブラスカ大学の研究者が2000年に発表したものです。チキンスープには風邪の症状を改善する穏やかな抗炎症作用があるようだといいます。

 この研究では、血液サンプルを調べることで、チキンスープが、風邪ウイルスと戦うための身体の免疫システムに作用することがわかりました。白血球の1つである好中球の移動を止めました。チキンスープは、主として免疫細胞の移動を抑制することによって、風邪の症状を改善するようだと研究者は述べています。

 風邪の治療に役立つ有効成分が正確に特定されているわけではありませんが、この効果は、チキンスープの中に含まれる野菜と鶏エキスの相乗効果によってもたらされるようです。

 このチキンスープはどのようなものかというと、鶏一羽に、タマネギ、サツマイモ、カブ、ニンジンなどの野菜を加えて2時間ほど煮込んでから鶏を取り出して、野菜の入った煮汁をピューレにしたものです。

 缶詰のチキンスープを利用することもできます。研究者は、市販のトラディショナルチキンスープ缶詰の効果を調べて、ほとんどの製品で同様の効き目が期待できそうだと報告しています

 熱々の飲み物は、鼻とのど、気管支の働きを助けることによって、ウイルスから呼吸器系を防御する力があるようです。

 まずはしっかり予防することが大切ですが、もし風邪をひいてしまったら、熱々の飲み物やチキンスープが役立つことを思い出してください。

 また、年末年始の食品ストックにチキンスープ缶詰を加えておくと、風邪だけでなく、二日酔いや食べすぎで胃を休めたいときにも役立つことでしょう。