片づける「目的」が曖昧だから
リバウンドから抜け出せない

かつての私と同じように、だらしない人の大部分は、
「きちんとできること」自体にあまり魅力を感じていないのだ。


自分のだらしなさにほとほと嫌気がさしたり、
片づけるプロセス自体をを楽しめたり、
片づけた成果が本当にありがたいと感じられなければ、
わざわざ時間をかけて整理整頓しようなんて思えるはずがない。

だから、もし「だらしない自分」と決別できたら、
どんないいことがあるかを考えてみればいい。

・ストレスが減る。
・住み心地のいい家になる。
・約束を守れる。
・いさかいの少ない家庭をつくる。
・机をすっきりさせる。

そういうもっともらしい理由では、きっとうまくいかない。
行き詰まったときの支えにならないからだ。
もっと掘り下げたほうがいい。

■必要なときに物が見つかる安心感
■約束どおりの時間に到着する信頼性
■きれいな家に住める魅力
■協力的な職場の人間関係がもたらす創造性
■締め切りに間に合わせる責任感
■必ず約束を守る誠実さ
■自信に裏うちされた落ちつき

つまり、だらしなさから抜け出した後の、
理想の自分を描くわけである。
この明確なビジョンが、人生を変えるきっかけになる。

「たかが片づけで人生なんて大げさすぎる」と思うだろうか。
一度でいいから、極端にだらしなかった私自身が、
苦しみぬいて編み出した整理術を試してみてほしい。

私はこの方法を実行してから、
「自分はだらしない」と思うストレスから解放されたのだ。

 (次回27日(金)は、具体的な「モノがなくならない方法」を紹介します。)