「『これまでいかに自分が何も考えていなかったか』を痛感しました」——去る10月26日に開催され、大好評を博した津田久資氏『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』スペシャル著者セミナー。
即座に100名を超える参加希望者が殺到し、当日には熱気あふれる満席の会場から活発な質問が飛び交った。
好評につき、バージョンアップ版の「追加開催」が決定した同セミナー(詳細は本記事末尾を参照)に先駆けて、前回行われたセミナーの様子を少しだけご紹介していこう(第1回/全4回)。
[レクチャー特別公開!!]思考力を高める教室(全4回)
・第1回 ▶▶▶ (今回)
・第2回 ▶▶▶ 凡人が天才から学ぶべき、たった1つのこと
(12/12 thu配信予定)
・第3回 ▶▶▶ 伸びない人に共通する「コロンブスの卵」症候群
(12/15 tue配信予定)
・第4回 ▶▶▶ 君は「ヒリヒリするような悔しさ」を本当に知っているか?
(12/18 fri配信予定)
頭のよさですべてが決まる世界もある
(津田氏、セミナールームに登場)
こんばんは、ただいまご紹介いただきました津田です。
今日お越しのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいなんですが、平日の夜7時にこれだけの方にお集まりいただけたということに、正直かなり驚いています。お仕事終わりにいらしてるんでしょうから、みなさん本当に勉強熱心ですよね。
これだけ勉強熱心な方がたくさん集まっているので、「考える」ということの前に、まず「学ぶ」っていうことから見ていきたいと思うんです。
今回書いた本は『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』というタイトルを出版社の方につけていただいたんですけど、まずこの「学び」とか「学歴」とかの頂点として考えているのが「東大」「東大卒」なわけですね。
と言っても、これはもちろんシンボリックなものとして、わかりやすさのためにそう言っているだけですので、当然ですけど「東大がいちばん偉いんだ」とか、そういうことを言いたいわけじゃありません。ネットなんかを見ていると、やけに突っかかってくる人がときどきいらっしゃいますので、まずお断りしておきますね(笑)。
(会場笑い)
ただ、正直言いまして、僕はなんでもかんでも「学歴なんて関係ない」って言うつもりはないんです。
たとえば、数学ですね。数学の世界ではフィールズ賞だとかガウス賞というのが、世界最高の権威ある賞とされています。
で、この2つの賞を受賞した日本人って、今のところは東大か京大の人なんですよ。ですから、非常にざっくりした言い方ですけど、数学の世界と学歴って、やっぱり関係がありそうですよね。どうですか?
(会場)関係ありそうだと思います。
ですよね。で、数学というのは普遍的な理論、たとえば学校で習うようなピタゴラスの定理とか、ああいったものがものすごい積み重なって成立していますよね。ですから、それをまず「学んで」からじゃないと、ものを「考えて」もしょうがないんです。