優れた営業成績を収める営業マンや統率力あるマネジャー、企業のトップなど、一流ビジネスパーソンに共通していえるのは、いい声をしているということ。落ち着いた低音で、響きが素晴らしいというだけでなく、声の強弱を上手に使い分けている人が多いのです。
250社超の研修実績、3万人が受けた声のビジネス研修を1冊にまとめた新刊『「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ』より、「1分間声トレ」を動画付きで紹介します。

カリスマは、声の強弱を上手に使い分ける

 優れた営業成績を収める営業マンや統率力あるマネジャーなど、一流ビジネスパーソンに共通していえるのは、いい声をしているということ。

 落ち着いた低音で、響きが素晴らしいというだけでなく、大きい声・小さい声を絶妙に使い分けている人が多いのです。

 たとえば商品メリットの説明など、しっかりと理解してもらいたいときは、少し大きめの声で話します。

「この物件は、築年数は少し古いですが手入れが行き届いているので、建物に大きな問題はありません。それに……」

 相手の興味を引きたいときは、あえてささやくような小声で。

「ここだけの話、この物件、ある事情があって今だけお買い得になっているんですよ。じつはね……」

 このように、声の強弱を上手に使い分けています。

 会社でトップを取るようなカリスマ営業マンの声は、まるで音楽のように心地よいもの。聞いていてうっとりするほどです。

 そのような人はおそらく、どんな商材を扱っても優れた成績を残せるのではないかと思います。

吐く息の量で声の大きさを調整する

 では、そんなカリスマのように、声の強弱を巧みに操るためのトレーニングを紹介しましょう。

(1)カラスの鳴き声をまねて、大きい声と小さい声で10秒かけて1セット。
(2)「カァ~~~~ カァ~~~~ 」(大きい声で5秒)。
(3)「カァ~~~~ カァ~~~~ 」(小さい声で5秒)。

  これだけです。本物のカラスのような、よく伸びる声が出せましたか?

 簡単なようで、意外と難しいと感じたのではないでしょうか。

 大事なのは恥ずかしがらずに、大きな声を出すこと。

 たとえば、駅のプラットフォームにいて、向こう側のプラットフォームにいる人に声を届かせるくらいのイメージで、思いきって声を出してみてください。

 そして小さな声を出すときには、発声の仕方はそのままに、「吐く息の量」を減らしてみてください。

 声の大きさは吐く息の量でコントロールできることがわかると思います。