本を読む醍醐味は、関心が芽生える瞬間
性格的な面も影響しているかもしれませんが、好奇心を持って向き合えば、どんな音楽にも必ずすばらしい部分が見つかります。「こんな音楽に興味はない」と否定するのは、いちばん簡単だけれど、いちばんもったいない。肯定できる部分を見つけ出すほうがよっぽど前向きです。
そして読書にもまったく同じことがいえます。1日数冊の本を読み、週に10本以上の書評を書いていれば、最初は「読む気がしないな」と感じる本だってあります。しかし、たいていの本には「読んでよかった」と思う部分があります(全然ない本にもまれに出会いますが……)。
もちろん、嫌いな本をいやいや読む必要はないのですが、「興味の範囲を広げる」ことを意識し、本の「選り好み」を少しだけセーブしてみてください。フロー・リーディングの習慣がもっと刺激的なものになるはずです。