BBC、ワーナーなど世界の一流企業でコーチングを行ってきた著者が、その手法を徹底解説。一瞬で「やる気」を手に入れるための8つの方法とは? 『瞬間モチベーション』よりモチベーション低下に悩む人に役立つコンテンツを公開していきます。第7回は自分自身への思い込みから解放されるマインドセットについてです。
他人のいう「あなたらしさ」に縛られるな
人間は誰でも、自分のアイデンティティー(と思い込んでいるもの)を守り、その正しさを証明したいと考える傾向があるからです。
でも、本当の自分は、そうした描写や印象や類型とは違うと気がつくと、私たちは自己概念から解放されて、ありのままの自分に戻り、そのときの思考に応じて自分をつくり変えることができます。
自己概念を守ろうとするのは、自分の影を守ろうとするようなものです。影に実体はありません。光の作用にすぎないのです。私たちの自己概念も、思考の作用にすぎません。
人間はみな美しいダイヤモンドとして生まれます(本当の自分)。ところが、私たちはそれを馬の糞(自己概念に基づく自己不信や不安)で覆ってしまいます。
そこでそれを隠すために、ピカピカのニス(世の中の人に抱いてほしい「私」のイメージ、自己概念の仮面)を塗ります。ニスの種類は人によって違います。地位が混ざっていたり、物質的な富が混ざったりしている場合もあります。
「冗談好きな人」「信頼できる人」「シャイな人」など、態度を加味したニスもあります。家庭での役割や職種のニスもあるでしょう。でも、私たちの本質はダイヤモンドです。それ以外はみな飾りなのです。
あなたが職場で人や環境にどう関わるかは、往々にして、あなたの自己概念(自分がつくりあげたセルフイメージ)を反映しています。このことは、非常にパワフルな気づきとなります。
あなたの人生という映画をつくるとしたら、あなたはどんなセルフイメージを映し出したいでしょう。「自分」のどの部分を守ろうとするでしょう。