憧れを求めて転入してくる人が多い一方で、それ以上の人が区外に転出していく。「住み続けたいまち」を掲げる目黒区としては、何ともショッキングな事態の発生である。

「住みたい」と「住み続ける」は違う?
裏を返せば、意外に住みにくい目黒区

 典型的な住宅区である目黒区は、宅地利用比率が23区で最も高い。ということは、宅地以外の道路、公園、運動場、農地、森林緑地などのオープンスペースが最も少ないことになる。

 たとえば、人口1人当たりの公園面積は21位。区の総面積に占める公園面積の比率は3.2%の20位で、トップの江戸川区の5分の1しかない。

 住宅にも問題がある。総供給住宅戸数のうち、借家の比率は23区中最低だ。住宅地の平均地価が1坪当たり約250万円と高いため、持ち家が買えない場合には、住み替え時に区外に転出を迫られるケースも少なくなさそうだ。

 小売店舗数21位、小売売り場面積20位、大型店数21位、コンビニ店数21位、ドラッグストア数20位と、いずれも下から数えた方が早い。さらに、マック、そば屋という和洋双璧のファストフード店数が共に23区中最下位。日常生活の便利さにも欠ける。
目黒区は意外に住みにくい区でもある。