時間のやり繰りをどれだけ工夫しても、毎日の習慣に落とせない限り決して長続きしない。1万人インタビューを通してわかった時間の使い方がうまい人の共通点は、生活をルール化していることだった――。シリーズ最新作『40代を後悔しない50のリスト【時間編】』から一部を抜粋して紹介する。
これまで1万人を超える中高年のビジネスパーソンに話を聞いてきましたが、時間の使い方において特によく出てきたキーワードは「配分」と「習慣」です。
どんなにやり方を工夫しても、それを習慣に落とせないと長続きしません。時間のやり繰りというのは毎日のことなので、昨日は思った通りにできたけど、今日はできなかったということでは、なかなか根本的な改善にはなりません。引力のように吸い寄せられて、いつの間にか元に戻ってしまうというリバウンドをどう避けるかが重要です。
時間割を立て直していくには、この「また元に戻ってしまった……」という悩みとの戦いでもあります。そのため、多くの人が習慣という怪物を手なずけられなかったことを後悔しているのです。
時間の使い方がうまい人の共通点には、生活を「ルール化」している、ということがあげられます。多くの人が実感しているように、習慣が崩れるのは、毎日やると決めていたことができなくなることが発端です。突発的な出来事によって予定が狂ってしまいできなくなるのか、続けようとする気持ちが弱まってしまったのか、もしくはその両方か、いずれにしろ何かしら継続を邪魔する要因が生まれているわけです。
では、阻害要因を生まないようにするには、どうすればいいのでしょうか。その最大の解決策こそが、「生活のルール化」「パターン化」です。すべてをルール化することは不可能ですし、それを望む人も少ないと思いますが、毎日の暮らしの中にはルーティンがたくさんあります。無意識に繰り返し行っていることを、時間と絡めてルール化できると、時間を色分けしやすくなり、予定が崩れにくくなるのです。
今回は、ルール化に成功した先人たちのコツを紹介していきましょう。