ソニー創業者・井深大氏も絶賛した『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』が大人気の「脳科学の権威」久保田競氏と「脳科学おばあちゃん」久保田カヨ子氏。これまで、長らく、育脳教育の最重要指針に「早期からの算数力アップ」を掲げてきた。
そして、いよいよ 84歳になったばかりの注目書籍『小学校前にみるみる算数力がつく15の習慣――お風呂で唱えるだけで算数力がアップ!「お経式暗算法」ミラクルシート付き』が、7月8日にリリースされる。
オビには「2歳でも小1の算数がとける!」という衝撃的なコピーがあるという。これは、本当なのか?
最新脳科学に基づく「お経式暗算法」を取り入れた、日本初、いや世界初!?のメソッドで、お湯につけるとピタッとつく「お風呂に貼れるミラクルシート付き」だという。
いったいどんな新メソッドなのか? 近年、脳科学で解明された算数にまつわる〝衝撃的な事実〟とあわせ、カヨ子ばあちゃんに一挙紹介してもらおう。

なぜ、早期から「算数力」を
磨いたほうが「得」なの?

2歳でも小1の算数がとける久保田カヨ子
(Kayoko Kubota)
脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。累計38万部突破のシリーズ『0歳からみるみる賢くなる55の心得』『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。
【脳研工房HP】www.umanma.co.jp/

 私は、子育ての軸に、「算数力を磨く」ことをずっと重視してきました。
 ただ、これまで「算数力に絞った本」は一冊も出していませんでした。

 そこで、84歳を迎えた今、これだけは言っておかないといけないという気持ちがふつふつと湧き起こってきたので、今回初めてチャレンジしました。

 なぜ、早期から「算数力」を磨いたほうが「得」なのでしょうか?
 なぜ、「数学的センス」を早期から刷り込んでおくべきなのでしょうか?

 私自身が算数や数学から得た恩恵は、なんと言っても、論理の組み立てが速くなったことと、「およそ」「約」などの“概算計算”のミスが圧倒的に少なくなったことです。

 算数と数学を切り離しては、合理的な発想や創造的な発想は生まれてきません。
 ただ、算数力を磨く、数学的センスをきたえると言うと、論理的(合理的)な思考力を磨くことだと思われがちですが、それだけではありません。

 人間として生きていく基本である情緒やおもいやりという、今の教育から抜け落ちている「日本人としての心」がはぐくまれる――これが、私が「算数力」をなによりも重視する理由です。

算数力をきたえ、脳の前頭前野が働くようになると、社会性が生まれ、情緒やおもいやりが生まれてくるのです。

最新「脳科学」における衝撃的な報告とは?

 近年、脳科学研究の最前線で、“衝撃的な報告”がありました。

 暗算が速くできるのは、子どもの知能指数(IQ)、記憶力、読み書き能力などとは関係ない!というのです。

 つまり、先天的なセンスは関係なく、暗算「回数」が多ければ多いほど、計算が速くでき、脳の海馬の容量が比例して大きくなる。健康な子なら、誰でもできる、というのです。

 また、米国の最も信頼に値する心理学の雑誌にも、驚くべき報告がされました。

 みなさんは、国語、算数、社会の中で、どの能力が高いと、その後の人生で成功する確率が高いと思いますか?

 それが、ズバリ「算数」だ、ということが報告されました。
 算数のキモが「暗算」なのです。
 驚きではありませんか?