真っ赤な基盤Photo:PIXTA

『週刊ダイヤモンド』12月29日・1月5日新年合併特大号の第一特集は「総予測 2019」。毎年恒例の超人気企画ですが、今年は、ありえないほどに大幅増強!なんと、40人の経営者がインタビューで登場します。さらに識者50人が株価や景気、為替、政治、文化を予測。また、週刊ダイヤモンド編集部の記者25人が金融、産業業界が、どう動くかも執筆しています。つまり、総勢115人が2019年を見通す、総合計272ページの豪華な一冊になっているのです!ここでは誌面の一部を紹介。日立製作所や三菱電機、東芝など、産業用電機業界各社が経験した「バブル後30年」を振り返ります。

 日本の産業用電機業界は過去30年で、“どんぐりの背比べ”から、勝者と敗者がはっきり分かれる“弱肉強食”の世界に変わった。

 下図を見てほしい。営業利益を2倍近く伸ばした勝ち組(日立製作所と三菱電機)と、3分の1に減らした負け組(NECと東芝)の格差が鮮明に表れている。

 NECと東芝は日経平均株価が史上最高値を付けた1989年、半導体売上高で世界首位と2位を占めるなど栄華を極めた。しかし、半導体メモリ、DRAMの価格暴落や、財務安定のための必要性から半導体事業を分離、売却。それに代わる稼ぎ頭を見いだすことができず、売上高も縮小した。