短期決戦志向が強い東京の2日以降
2日最多の吉祥女子(2回)についてはすでに触れたが、1割弱減らして1000人割れの青山学院中等部がそれに次ぐ。大妻(2回)が微増で600人台半ばに迫り、恵泉女学園(2回)は4割半増で500人を超えた。さらに志望者を増やした明治大学明治(1回)は400人台後半で、前年同様、3倍台半ばの倍率となりそうだ。400人台前半には3割半伸ばした渋谷教育学園渋谷(2回)、1割半増で400人を超えた品川女子学院(2回)、あと一歩で超えそうな白百合学園は前年並み、1割強増の富士見(2回)は300人台後半となっている。
2日午後は全体的に大きく伸ばした入試は見られない。21年入試で大躍進した香蘭女学校(2回)が2.43倍という実倍率を敬遠されたのか1割半近い減少で800人割れ、一方で山脇学園(B)が7割強も増やして500人台半ばに、3割増の大妻中野(3回)は300人台後半、普連土学園(2回)は300人を超え、1割強減の東京女学館(3回)はなんとか300人台に踏みとどまった。短期決戦志向が男子以上に強い女子受験生としては、ここまでに合格校がほしいところである。
3日は鷗友(2回)が最多の900人弱を集めたが微増程度、それでも予想倍率は5倍だ。男子が1100人超の慶應義塾中等部は、募集人員が男子の3分の1強しかない女子では微増で700人弱となっている。実倍率予想は男女ともに6倍台半ばである。微増の豊島岡女子(2回)と1割弱減の学習院女子(B)はいずれも500人少々となっている。
400人台半ば強には、3割前後増やした日本大学第二(3回)と成城学園(2回)、1割強増の大妻(3回)が並び、微増の東洋英和女学院(B)は400人台半ば弱にとどまっている。
勢いのある入試を見ておくと、300人に乗せたのが5割強増やした三輪田学園(3回)と4割増の東京女学館(4回)の2校で、4割半増の大妻中野(4回)と2割増の女子美術大学付属(3回)は200人台となっている。
3日は、国公立の中高一貫校が一斉に適性検査や選抜試験を実施する。筑波大学附属は2割強増やして400人台半ば弱、都立白鷗は2割半増で100人に、東京学芸大学附属竹早も2割弱増で100人台前半と増やしているものの、予想倍率は白鷗が8倍、筑附は5倍台前半、竹早は3倍台半ばで、この点ではだいぶ差がある。
3日午後では、東京都市大学等々力(2回)が3割半増で300人台半ばと人気があり、次いで4割弱増の実践女子学園(5回)で200人台後半といったところだろう。