2月3日の狙い目入試

 3日午前に緩和しそうな国公立が多く並ぶのは7月と同様の傾向である。まず国立では、女子と異なり附属高校への進学ができないこともあり、実倍率1.21倍のお茶の水女子大学附属は、さらに緩和が見込まれている。東京学芸大学附属小金井は2倍を割れて1倍台半ば強と、かなり狙い目の入試といえる。一方、東京大学教育学部附属は緩和しても4倍台半ばになりそうだ。

 実倍率4.06倍の都立小石川は3倍台半ば、都立三鷹は4倍台半ば、都立大泉は3倍強まで緩和し、都立白鴎は3倍に踏みとどまった。神奈川県立の平塚は4倍割れの可能性もあり、相模原は5倍台半ばまで緩和しそうな状況だ。横浜市立サイエンスフロンティア高校附属は、実倍率7.05倍と大人気だが、5倍台半ばまで緩和が見込まれている。7月には4倍割れも視野に入っていた千代田区立九段と都立両国、同じく3倍割れの都立武蔵と都立南多摩は盛り返している。

 3日午前私立校では、例年1500人前後が受験する男子校の浅野は微減となっているが、受験者数891人と多い慶應義塾中等部は、実倍率6.4倍から5倍台半ばまで緩和する見込みが7月から続いている。実倍率7.6倍の日本大学第三(3回)も7月に続いて5倍台まで緩和しそうだが、5倍割れも見えていた法政大学(2回)は少し盛り返して5倍台に踏みとどまっている。実倍率7.28倍もあった日本大学第一(2科1回)は5倍台半ばまで緩和しそうだ。同7.04倍の成城学園(2回)は6倍台を維持できるか。明治大学付属明治(2回)も大幅緩和で、実倍率3.91倍から2倍台半ばと、1回に続いて受けやすくなっている。

 男子校では、同402人の日本大学豊山(3回)が7月には6倍を割るか注目されていたが、9月では5倍台半ば強まで緩和している。4倍を割りそうだった逗子開成(2回)と学習院中等科(2回)は微減程度で踏みとどまっており、いずれも厳しい入試が23年も続きそうである。早稲田(2回)は若干の緩和が見込まれている。その点、佼成学園(3回)は2倍を割れそうで、だいぶ受けやすい。

 神奈川では、9月には志望者数半減の勢いにある山手学院(B)が1倍台前半まで大きく緩和する流れが続いている。7月には3倍割れだった関東学院(一期C)は3倍強に持ち直し、実倍率3.79倍にどこまで戻すかという情勢にある。2倍程度までの緩和も見込まれた桐光学園男子部(3回A・B)も盛り返してきた。受験者数100人未満では、湘南学園(C)が2倍割れ、東海大学相模(B)が2倍台後半まで緩和する見込みだ。

 3日午後は、同506人で実倍率7.44倍の日本大学豊山(4回)が6倍程度に、同150人の青山学院横浜英和(C)も9倍台半ばになりそうだが、いずれもハードルはかなり高いままである。同172人の暁星(2回)も、実倍率12.3倍から緩和しても10倍台を維持しそうだ。