週刊ダイヤモンド編集部
13/07/27号
スマートフォンにより、これまでとは違うプレーヤーが台頭している。その代表的な存在がガンホー。同社が手がけ、爆発的な人気を誇るスマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ」は、何もまぐれで生まれたわけではない。スマホを軸とした新たなゲーム時代の幕開けとなった。

2013/07/19
台湾大手の中国信託商業銀行が週明けにも、東京スター銀行の買収について、株主団と基本合意する方向で最終調整に入っていることが分かった。複数の関係者が明らかにした。

第891回
カネボウ化粧品グループは4日、美白成分「ロドデノール」の配合された化粧品54商品を自主回収すると発表した。白斑と呼ばれる、肌がまだらに白くなるトラブルが確認されたという。「品質で失った信頼は、よりよい製品を作って回復するしかない」。夏坂真澄・カネボウ化粧品社長は沈痛な面持ちで語った。

第890回
6月27日の午後7時半、東京・青山の瀟洒なレストランで、日本の造船業の将来を占う調印式がひっそりと開かれていた。集まったのは、日本とブラジルの船舶・海洋業界を結ぶ立役者ばかりだった。日本からは、IHIの釡和明会長と斎藤保社長、ジャパンマリンユナイテッドの蔵原成実会長と三島愼次郎社長、日揮の重久吉弘グループ代表と竹内敬介会長ほか。

第884回
世界の市場関係者が固唾をのんで待った米国の雇用統計は、予想以上に良好な結果となった。7月5日に発表された6月の非農業部門新規雇用者数は、前月比19万5000人増と市場予想を3万人上回った。失業率は7.6%で前月と変わらずだが、この調子で雇用増が続けば、今後順調に低下していくとみられている。

第125回
度重なる事故で長期停止した千葉製油所が今月、再稼働を果たす。有利子負債が8429億円にまで膨らむなど財務は大幅に悪化している。会社が主張する通りに再建の道筋はついているのか。

第889回
6月25日、大阪市内で開かれたシャープの株主総会でのこと。会場に集まった株主の1人が、質疑応答の時間に「歴代社長の部屋をそのまま残すのですか。ゾンビ経営から決別できるのですか?」と質問を投げかけた。この株主は本誌記事を引用し、「仲よしグループで経営しているのか」と詰め寄ったのだ。

第235回
工場用の間接資材をインターネット販売し、好業績を維持しているモノタロウ。ネジやボルトなど一見地味な商品を扱っているものの、営業利益率は年々改善し、今や10%を超えている。この度、登録者100万人を突破した理由について37歳の鈴木雅哉社長に聞いた。

第120回
巨額の“塩漬け”土地を抱えたまま処理が遅々として進まない全国の土地開発公社。国も腰を上げ、債務解消を図るための特例を設けて対応に乗り出すが、はたして問題は解決するのだろうか。

第883回
3兆4426億ドル(約344兆円、3月末時点)もの資金を抱え、世界最大の「ファンド」ともいえる中国の外貨準備に、変調の兆しが見え始めた。世界経済の牽引役だった新興国の成長に陰りが見え、世界のマネーが先進国へと逆流する中で、中国においても資金流入が急速に縮小。2012年には、中国の資本・金融収支が14年ぶりに168億ドル(1兆6800億円)の赤字となった。

13/07/20号
今年3月、東急東横線と東京メトロ副都心線が直通運転を始めた。来年は混雑緩和を狙い、JR東北縦貫線が開通、新たな直通列車が生まれる。鉄道が人々の新たな流れを生みそうだ。東横・副都心線乗り入れで、沿線経済に起きた大異変の現状を探る。

第118回
スマートフォンやタブレット端末で手軽に決済できるサービスをめぐり、各社の競争が激化している。米国の強敵参入に対し、楽天、ソフトバンクのそれぞれの陣営が迎え撃とうと抜かりがない。

第124回
歌舞伎座が2013年4月2日に開場したが、併設するタワービルを含めた総工事費は430億円。親会社の松竹には1000億円を超える有利子負債負担が重くのしかかる。

第233回
「ダンロップ」や「ファルケン」ブランドのタイヤを手がける住友ゴム工業。新興市場開拓をどうするのか、池田育嗣社長に迫った。

第119回
シャープへの出資交渉が頓挫した台湾の電子機器受託生産(EMS)最大手、鴻海グループが一転して、独自の研究所を新設。元シャープの有名技術者を牽引役にした、設立の舞台裏に迫った。

第888回
アジア人の大衆エンタメへ 浅草六区再開発の狙い
かつて日本一の歓楽街とうたわれた「浅草六区」。松竹の子会社が運営していた浅草中映劇場跡地の建て替え後の姿が最近、明らかになった。その名も「マルハン松竹六区タワー」。地下1階、地上8階建てだが、1~3階が遊技場で、劇場はその上にある。

第887回
6月4日夜、東京・内幸町。ある建物の中に、サッカー日本代表のワールドカップアジア最終予選に熱い声援を送るため、約800人が集った。旧みずほ銀行本店の講堂に、首都圏から行員らが集結、大型スクリーンで試合を観戦したのだ。その中には、みずほフィナンシャルグループ(FG)の社長で、合併後のみずほ銀行の頭取も兼任する佐藤康博氏の姿もあった。

第886回
エーザイは、6月下旬に抗てんかん剤「ファイコンパ」について、ドイツでの販売を一時的に中断すると発表した。ファイコンパは、世界で1000億円超の売り上げが見込まれる期待の大型新薬だ。ドイツでは2012年9月に発売、これまで3000人以上に投与されている。現在、欧州7カ国で販売され、米国でも昨年10月に承認されたばかりである。

第885回
7月3日、サントリーホールディングス(HD)の中核事業会社であるサントリー食品インターナショナルが東証1部に上場した。初値は公募・売り出し価格を上回る3120円。株式時価総額は約9700億円と、食品業界ではキリンHD、アサヒグループHDに次ぐ規模の上場企業が誕生した。

第884回
6月13日、川崎重工業は、臨時取締役会で、半ば強引に三井造船との経営統合の交渉を進めていたという理由から、長谷川聡社長ら3人の役員を電撃解任した。“株主総会前の造反劇”という異例の事態は、産業界のみならず、一般社会からも注目されることとなった。
