週刊ダイヤモンド編集部
第742回
ルネサス早期退職に応募殺到 退職金を異例の分割払い
経営不振にあえぐ半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの早期退職制度への応募が殺到している。応募したのは当初の募集人員の1.5倍近い7511人。約4万2700人の全社員の約18%が応募するという“人気ぶり”に、会社にとって想定外ともいえる事態が次々と発生している。

第207回
小売店や飲食店が新規出店を計画しているときにとりわけ重要なのが、売上高がどのくらいになるかを予測することだ。売上高が予測を大きく下回れば赤字店となってしまう。つまり、正確な売上高予測ができるかどうかは多店舗展開を行う流通業の生命線である。

第87回
地方銀行の潮流に逆らい、巨額の資金を必要とする積極的な出店により、規模を拡大させてきた京都銀行。12年前に同行が、この“脱地銀”とも取れる戦略に打って出たのはなぜなのか。

第174回
膨大なデジタルデータの集積を指す「ビッグデータ」の分野で、興味深いプロジェクトが始動している。「The Human Face of Big Data」と名付けられた、世界中から集めた膨大な量のデータを、リアルタイムに収集、分析し、視覚化していくことで、ビッグデータが持つ社会的インパクトを明らかにしてこうという試みだ。

第741回
ミネラルウオーター市場が急拡大している。500ミリリットルペットボトルの輸入品のブームをきっかけに08年まで右肩上がりだったが、ここ数年は縮小傾向となっていた。再び上向いたのは、大型ペットボトルの低価格ミネラルウオーターが東日本大震災後に新たな市場を確保したからだ。

第196回
せんべいや味噌、和菓子、日本酒などの主原料となる加工用米の価格が高騰し、食品業界が苦悶している。同じうるち米にもかかわらず、用途別に交付金で生産調整を図る農業政策の無理が、震災による米不足で露呈した。家畜が新米を食べ、人間が古米を食べる歪みを生み、伝統食の存続を危うくしている。

第740回
頭金規制導入で悲喜こもごも商社のインドネシア二輪事業
インドネシアのある規制改革が、日本の商社に波紋を呼んでいる。つい2年ほど前までは、右肩上がりで勢いの止まらなかったビジネスが、しばらく苦戦を強いられそうだからだ。

第739回
二の足踏む取引を後押しするヤマト信用保証の狙い
販路を拡大したいが、零細企業との新規取引には二の足を踏んでしまう。そんな法人の悩みを解決する信用保証「クロネコあんしん決済サービス」をヤマトホールディングスが拡大している。

第173回
紙パックを使用しないため吸引力の落ちないサイクロン掃除機や、羽根のない扇風機など独自の製品で存在感を発揮、過去最高の利益を更新し続ける英国の家電メーカー、ダイソン。その創業者で、チーフエンジニアを務めるジェームズ・ダイソン氏を直撃した。

第743回
「5%ルール」──。銀行が個別の企業に出資する場合に、議決権(株式)の保有比率を5%以下に制限する規制だ。銀行による企業支配を防ぐために定められた金融行政の軸となる規制について、金融庁は年内にも審議会を通じて緩和に向けた議論を始める。

第738回
リクルートが運営する旅行予約サイト「じゃらんnet」が、ゴルフ場オンライン予約事業への参入を検討していることが、週刊ダイヤモンド編集部の調べで分かった。後発のじゃらんnetがどこまでシェアを獲得できるかが見ものだ。

第737回
不振のルネサスに官民支援案推進力は「トヨタの懸念」
業績不振が続く半導体大手、ルネサスエレクトロニクスに対し、官民で経営再建を支援する案が浮上した。官民ファンドの産業革新機構が中心となり、国内の大手メーカーなどと共同で1000億円超を出資する案が検討されている。

第736回
ある資格が今年度をもって“消滅”する。その資格とはマンション管理に関連する「区分所有管理士」。マンションの販売方法やアフタフォローの変化により有資格者の属人的な能力に頼る時代ではなくなってきているというのだ。

12/10/06号
日本で初めての「アップル倒産」が起きた──。それは、小型モーターが主力の電子部品メーカー、シコー。アップルが製品の発注を他社に切り替えたためだ。今や日本メーカーは、アップルに制裁与奪の権を握られている。日本を呑み込むアップルの正体を詳らかにする。

第172回
8月29日、空調総合メーカーのダイキン工業は、日本の製造業では今年最大となる大型買収に打って出た。米グッドマン社のM&Aは、数年越しで決着。本当の意味で“世界一の空調総合メーカー”となるが、そこに至るまでは数々の葛藤があった。

第195回
引くに引けない状況に陥り、エスカレートする日本と中国の尖閣諸島をめぐる綱引き。中国側の機関紙では、経済制裁の言葉まで躍る始末。さながらチキンレースの様相を呈している。

第136回
介護と医療事務受託の最大手として名をはせるニチイ学館が英会話事業に力を入れ始め、テレビCMや地下鉄のポスターなど派手な宣伝活動を展開している。いち早く高齢社会を見据え優良企業として成長してきたにもかかわらず、なぜ、いまさら畑違いに見える事業に多額の投資をするのか。

第194回
9月15、16日の週末、中国に反日の嵐が吹き荒れた。山東省青島では、暴徒化したデモ隊が店舗や工場を破壊・放火するなど前代未聞の事態に発展した。尖閣問題を収束させる道はあるのか。

第206回
かつてこんな起業があっただろうか。山崎智士が化粧品OEM(相手先ブランドでの製造)会社、サティス製薬を創業したいきさつは、あまりにも常軌を逸していた──。

第86回
中部電力が新設する火力発電所のプラント建設を、東芝‐GE連合に発注したことが近く、正式に発表される。世界最高レベルの熱効率62%を目指すという華やかな計画だが、その舞台裏では電力業界をひっくり返し、取引メーカーが青ざめるような資材調達の“革命”が起きていた。
