週刊ダイヤモンド編集部
業績不振に陥っているアパレル大手、三陽商会を率いてきた杉浦昌彦氏が1月1日に社長職を引責辞任した。引き継いだ岩田功新社長は、100年先を見据えた経営計画を練ると意気込むが、社内では新戦略への期待よりも、間もなく決まるとみられている取締役人事に希望と不安が渦巻く。

ある大手メーカーの人事担当幹部は、ほっと胸をなで下ろした。昨年12月末、安倍政権が進める働き方改革の“一丁目一番地”とされる「同一労働同一賃金」のガイドライン案の詳細が明らかになり、産業界は最悪の事態を回避できたことに安堵している。

2016年11月、都内で行われたシンポジウムで、IT・インターネット活用の最先端企業3社が、テクノロジーはプラットフォーム戦略をどう変えるかについて、活発な議論を展開した。中心テーマはリアルとネットの融合だ。ビジネスのヒント満載の議論をお届けする。

東芝が原子力発電事業で新たな火種を抱え込んだ。2015年末に米ウエスチングハウス(WH)が買収した米原発建設会社の資産価値が想定を大幅に下回り、数千億円の損失を計上する事態に陥っている。わずか1年で巨額損失に至る危機を招いたのはなぜか。

17/1/14号
「金魚の集中力は9秒しか続かないとされています。では、現代人の集中力はどのくらい続くと思いますか」こう質問されたら、あなたは何と答えるだろうか。正解はなんと8秒。金魚よりも短いのだ。

「開いててよかった」のキャッチフレーズで約40年前に誕生したコンビニエンスストア。今や全国5万店、10兆円市場にまで膨れ上がっている。その裏で、他業態にどんな影響を及ぼしているか。コンビニ利用者1000人アンケートから実態を探った。

部活動などを通じて生徒の才能を開花させている高校はどこか。スポーツから文化、芸術分野まで、全国大会の優勝回数を調べ、ランキングにした。そこからは意外な地域性もうかがえた。

「自然葬」を希望が2割、「葬式不要」が3割──。家族形態の変化も影響し、墓と葬式に対する伝統的な意識が薄れており、簡素化と多様化が進む。(「週刊ダイヤモンド」2016年8月6日号特集「どう生きますか 逝きますか 死生学のススメ」より)

2014年、柳家小三治が落語家で3人目の人間国宝となった。しかし、歌舞伎などと比較して、その人数は圧倒的に少ない。背景には複雑な人間国宝認定の仕組みと落語界の歴史がある。

天皇陛下が何をなさっているかは、断片的にしか理解していない人が多いのではないだろうか。天皇陛下の1年を知ると、とてつもない仕事の量に驚かされる。

日経平均株価をはじめとする株価指数の動きと連動し、低コストの上場投資信託(ETF)は投資初心者向けの入門商品だ。そんな株価指数連動型ETFを取り巻く現状を解説していく。

前座、二ツ目、真打、ご臨終──。落語家に定年はない。生涯現役の高齢者比率が高まっており、いよいよ、昇格システムに歪みが見え始めている。落語家稼業の厳しい実態に迫った。

合法的に相続税を払わず子孫に資産を残そうと、富裕層は次々とタックスヘイブンへ渡り、慣れない生活に苦労しながらその時を待つ。一方で国税も切り札を懐に忍ばせ、時機をうかがう。

2015年に稼ぎ頭だった金融部門のGEキャピタルを売却し、一気にデジタル変革を進める米ゼネラル・エレクトリック(GE)。GEはなぜデジタル化を進め、どんな未来図を描いているのか。ジェフ・イメルトCEOの腹心の一人で、事業戦略立案を支えるマルコ・アヌンツィアータ・チーフエコノミストに聞いた。

大規模な財政出動を訴えるトランプ・米次期大統領の登場もあり、世界で財政拡張への声が高まっている。日本も例外ではないが、その一方でプライマリーバランスを20年度に黒字化するという財政目標について、18年度に迫る「中間目標」が未達となる可能性が高まっている。

世界第2位(中国は除く)のたばこ会社である英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)。12月、仙台限定でついに加熱式たばこ「glo」を市場に投入した。2016年に日本のたばこ市場を賑わせたのはフィリップ・モリス・ジャパンが発売した「IQOS(アイコス)」を脅かす存在になるのか。BATジャパンのロベルタCEOに戦略を聞いた。

12月20日、世界一の総合ガラスメーカーである旭硝子はデンマークのCMCバイオロジックス社を買収した。その買収規模も“事件”なら、スピード感たるや、過去の旭硝子の辞書にはなかったほど電光石火の早業だった。

次々と起こるイノベーションにより、身の回りの生活が大きく変わろうとしている。とりわけ、人工知能(AI)の影響が大きい。AI化する社会の変化にどう備えるべきか。数々の起業に関わってきた孫泰蔵氏と、AIの産業構造について詳しい安宅和人氏に語ってもらった。

16/12/31・17/1/7号
2017年の世界も、米国や欧州、新興国など各地に火種がくすぶる。法政大学教授の水野和夫氏は、人類は今、数百年に一度の大転換期を迎えており、近代を支えてきた資本主義が「終焉」に向かっていると喝破する。

独高級スポーツカーメーカー・ポルシェが日本市場での存在感を急速に高めている。2020年には電気自動車の市販車投入を計画するなど電動化シフトも鮮明にするポルシェが描く「車の未来」とは?ポルシェジャパンの七五三木敏幸社長に話を聞いた。
