
瀧口範子
第165回
シリコンバレーの由緒あるふたつの企業が苦境に立たされている。ヒューレット・パッカード(HP)とヤフーだ。繰り返されるトップ交代、戦略の変更...両社に共通する問題点とは?

第200回
「Stay hungry,stay foolish.(ハングリーであり続けろ、バカであり続けろ)」と唱えたジョブズ氏の精神は、いつしかシリコンバレーの精神になった。だが、彼の死に際して、その継続がいかに難しいかを、誰もが実感しているところだ。

第164回
メディアの自社サイトなどは、もはや意味をなさなくなるのかもしれない。映像や音楽などのコンテンツ消費をフェイスブック内で、しかも友達とリアルタイムで一緒に楽しめる「オープングラフ」の進化は、そうした未来を暗示している。

第163回
フェイスブックやツイッターで、自社に関する話題をフォローしている企業は多いことだろう。今やSNS上の噂や苦情を放っておけば、ブランドを損ねる時代だ。そんな企業側の不安を和らげるツールを開発し、急成長しているベンチャーがある。

第162回
グーグルが、世界各地のレストランのレビューで知られるザガットを買収した。ネット上に溢れるコンテンツを機械の力で集めようとも、自ら手掛けることはしてこなかった同社に一体どんな戦略の変化が?その狙いを探った。

第161回
いくらSNS全盛の時代とはいえ、会社の上司や同僚がSNSで気軽にやりとりできる「友達」かと問われれば、誰もが思案モードに入ってしまうだろう。だが、「そうだ」と断言するのがセールスフォースである。

第160回
稀代のカリスマ経営者、スティーブ・ジョブズがCEOを電撃辞任した。残されたアップルの問題は、ティム・クックのカリスマ性の有無などではない。ジョブズの下で解決されなかった5つのビジネス上の問題である。

第159回
世界最大のPCメーカーであるHP(ヒューレット・パッカード)がそのPC事業を切り離し、さらにタブレットコンピュータやスマートフォンのハードウェア事業からも撤退する可能性を検討していると発表。この突然のニュースは、ここ米国でも驚天動地のインパクトを持って伝えられている。

第158回
安価な多機能タブレットを世に広げ、そこに向けてビデオ・ストリーミング、電子書籍、音楽などのコンテンツを大量に提供する。そんなアマゾンの次世代戦略が見えてきた。

第157回
グーグルが新しく発表したSNS、グーグル・プラスが破竹の勢いでユーザーを増やしている。何が強みかと言えば、先行者フェイスブックの問題点に学び、それを是正しているところである。

第156回
P&Gなど大手が独占してきた家庭用洗剤市場に久々に新星が現れた。サンフランシスコに本拠を置くメソッドがそれだ。その武器は、徹底したエコ技術、そして商品の香りや色にもこだわった楽しさの追求である。

第155回
定額制の音楽配信サービスが、やおら注目を集めている。その火付け役となったのは、スポティファイ(Spotify)。先ごろアメリカに上陸したヨーロッパ生まれのサービスである。

第154回
アメリカ最大手の携帯通信キャリア、ベライゾンが、スマートフォン向けの定額制データ通信プランを廃止し、従量課金制に移行したことが波紋を呼んでいる。これは、日本人にとっても対岸の出来事ではない。

第153回
本格的な夏の旅行シーズン到来。そこで、人々が使っているのが旅行情報サイトである。中でも、最近メキメキと存在感を増しているのが、トリップアドバイザーというサイトだ。

第152回
2009年、カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事(当時)は、高校レベルの数学や科学の教科書をオープンソースで開発し、無料で提供することを宣言した。それを受けて、シリコンバレーのビジョナリーたちが動いた。

第151回
「.com」「.co.jp」「.org」などで知られるトップレベルドメイン(TLD)が今、自由化されつつある。それに呼応して、ある重大な買収劇がアメリカで起きようとしている。

第150回
電子書籍の自費出版がアメリカで盛り上がっている。日本円にして1億円以上を稼ぐ新人作家も誕生。有名作家も飛びつき、海の向こうの既存の出版社はアマゾンなどのプラットフォーマーに本格的に脅かされ始めた。

第149回
「あのアップルとて、成功するとは限らない」。ここ米国のIT業界関係者がそう語っているのは、アップルが6月初めに発表したクラウドサービス「iCloud」についてだ。

第148回
アメリカで中古品などのセカンドハンド(二次)市場が拡大している。不況に伴う節約ムードや社会奉仕機運の高まりを背景に、NPO運営の市場が盛況となっているほか、新たなビジネスモデルも広がり始めた。

第147回
トラックを使った移動式屋台や場所を間借して一時期だけ開店する通称「ポップアップ料理店」がアメリカで急速に増えている。起業家やシェフが自分のビジネスセンスや料理の腕を試す舞台となっているのだ。
