
吉田典史
第24回
今回は、創業50年近い教材制作会社で働く40代男性の「悶え」の原因を解き明かしたい。この会社では、行動や意思決定が鈍い社員たちが、ぬるい職場の中で縄張り争いを繰り広げる。無風職場の多くには、真綿で首を絞めるような「悶え」がある。

第23回
部下の管理と現場の業務を同時に求められる「プレイングマネジャー」が増えている。こうした何でもできる「スーパーマン上司」の下では、伸びる部下と潰れる部下の明暗が分かれがちだ。ベテラン人事コンサルが、その是非を問いかける。

第22回
今回は、中堅不動会社の元主任が訴える職場の課題を考えよう。プレイング・マネジャーである支店長が営業ばかりに精を出し、管理業務を丸投げするため、この主任は悶えていた。果たしてこの支店長は、本当に「ヤバイ人物」だったのか。

第21回
今回は、女性の社会進出が進む職場に深く根を張る「悶えの構造」に迫る。TOEIC900点と翻訳の豊富な経験を持ちながら、テレビ局の下請けで低賃金・重労働の底なし沼に沈む40代独身派遣社員。そこには無能な上司と同僚による搾取の構造があった。

第20回
会社の人事異動を理不尽に感じ、悶える社員は多い。しかし悶えの原因は、全て会社にあるのだろうか。異動を恨む社員自らが、悶える原因をつくり出すこともある。今回紹介するのは、営業部へと理不尽な異動をさせられた元敏腕編集者のケースだ。

第19回
今回は、賃貸マンションの一室に引きこもり、自宅で仕事をしていると思しき男性が織り成すトラブルを紹介しよう。毎夜爆音に悩まされる隣家の会社員の悩みは深い。雇用形態の多様化が進むなか、「悶える職場」はあなたの隣家にも出現するのだ。

第18回
会社員の突然死や自殺はなぜ起こるのか――。職場で起きる「原因不明の死」は、亡くなった本人の遺族はもちろん、残された上司や同僚の心にも暗い影を落とす。会社員の検死を続ける法医学者が、遺族や会社関係者の苦悩と死の傾向を明かす。

第17回
今回は、以前紹介した「追い出し部屋で心が壊れた課長」のその後をお伝えする。彼を目の敵にしていた上司が役員に出世し、圧力はますます強まったそうだが、腹を据えた課長には心境の変化が見られるようになった。心の再生の要因はどこにあるのか。

第16回
今回は、同族経営の園芸関連会社で起きた代理戦争の顛末をお伝えしよう。破滅型のオーナー父子に銀行OBの社長が追放された騒動は、社長に近い社員たちがリストラされるという悲劇を生んだ。こうした同族経営の企業で働く社員の悩みは深い。

第15回
ある日突然、部下が原因不明の自殺を遂げたら、あなたはどうするか? 周囲からは「なぜ自殺のメッセージを読みとれなかったのか」と、心ない追及を受けるだろう。責任の所在が曖昧なまま「犯人」にされかねない関係者たちは、悶え苦しんでいる。

第14回
少子高齢化が進む日本では、男性の育児参加の必要性が唱えられている。育児への意識が高い男性社員は「イクメン」と呼ばれ、世間の評価は高い。しかしそれをいいことに、会社をしゃぶりつくし、同僚を悶えさせる「黒いイクメン社員」も存在する。

第13回
職場でうつになる社員は増えてはいる。しかし、部下がうつになったら必ずしも上司が悪いとは言い切れない。上司と部下が「心の迷宮」に入り込み、退職にまで至る不幸なケースもある。そこに「悶える職場」の原因を解き明かす難しさがある。

第12回
今回は、育児休業明けの子育て社員の業務フォローに疲れ切り、退職したキャリア女性を紹介したい。世間ではマタハラが問題視されているが、一方で子育て社員の仕事を肩代わりし、恐ろしいほどの負担を強いられている人々もいる。

第11回
外資系企業と言えば「実力主義」というイメージが思い浮かぶ。だが実際は、全ての企業がそうではない。仕事の実力が怪しい女性マネジャーに引導を渡されたという元外資系IT企業の社員が、その世渡り術のしたたかさと人事システムの矛盾を語る。

第10回
前回に引き続き、元リストラ事業部長に「20代を“うつ”にし続ける若手マネジャー」の課題について聞いた。高学歴というだけで未熟なマネジャーたちが抜擢され、部下を潰し続けるブラック企業の職場構造には、どんな闇があるのか。

第9回
今回は、以前登場した「元リストラ事業部長」に再び話を聞いた。彼が務めていた会社には、未熟な若手管理職が多く、「部下を潰すマネジメント」が跋扈していたという。根性論に支配され、部下を追い込む女性マネジャーの病理とは?

第8回
今回は、パワハラや超長時間労働に悶える社員や、それらが原因で自ら死を選んでしまった社員の遺族に寄り添う人権派弁護士の話を聞こう。まじめな人、優秀な人ほど潰される「柔軟な職場構造」の罠から逃れるために、何を心がけるべきか。

第7回
未来ある20代社員80人が涙した壮絶リストラの内幕 元事業部長が懺悔する「追い出す側」の奔放な論理
今回は、追い出される側ではなく「追い出す側」に取材を試みた。数年前、会社の命令で20代の若手社員を80人もリストラした広告代理店の事業部長は、当時の組織の異常さを振り返る。「追い出す側」の奔放すぎる論理とは、どんなものか。

第6回
今回は趣向を変えて、個人事業主の「悶える職場」を紹介しよう。登場するのは、ローン地獄に陥り、借金の返済のために新たな借金を続ける漫画家だ。会社員も他人事ではない。リストラされれば、いつ同じ状況になるかわからないからだ。

第5回
ベテランの模範社員にもかかわらず、素人同然の女上司に拷問のような研修を受けさせられた後、唐突に雇い止めを言い渡された契約社員がいる。なぜこうした理解に苦しむ人事が起きるのか。ブラック企業の雇用システムの病巣に迫る。
