
江口征男
第30回
中国で厳しい競争に晒されている日系企業に必要なのは、きめ細かい「日本流のサービス」で付加価値を高めることだ。しかしシビアな中国人には、過剰で高価なサービスは響かない。中国人を魅了するサービスとは何か?

第29回
美容に対する意識が高い中国の女性たちをターゲットにしたビジネスは、底知れない可能性を秘めている。現地の美容・コスメ市場にいち早く楔を打ち込んだ経営者に、過熱する「美容戦争」の現状を聞こう。

第28回
リベートや商品の不正販売が「当たり前」の中国人社員に、手を焼く日系企業は多い。そんな現地法人の総経理が密かに頼るのが、現地の探偵業者だ。彼らは、公安よりもよほど頼りになる調査能力を持つという。

第27回
中国ビジネスでは、「富裕層を狙え」とよく言われる。だが、果たしてそれは本当だろうか? 中国人富裕層は、実は日系企業が考えているほど「甘いお客」ではない。彼らの消費性向を分析してみよう。

第26回
日系企業が中国企業と合弁する際、必ず突き当たる壁が現地社員の心をどうやって掴むかだ。23年前に、東方航空と合弁で上海インターナショナルエアポートホテルを立ち上げた麻生憲剛総経理は、人心を掴むコツを語る。

第25回
優秀な人材のとり合いが過熱し、「争奪戦」に陥っている中国。現地で優秀な社員を採用したいと考える日系企業は、苦心していることだろう。中国インテリジェンスのトップが、失敗しない採用の鉄則を徹底指南する。

第24回
沿海部の大都市と比べて依然格差が大きい中国の農村部だが、政府による経済政策の効果もあり、最近は景気が上向いている。それに伴い、都市部で熾烈な競争を繰り広げていた企業の目が農村部に向き始めた。

第23回
中国では、ネット広告市場、とりわけ成功報酬型のアフィリエイト広告市場が過熱している。そんな市場に乗り込んだのは、インターネット広告代理店のアドウェイズ。清水洋一・愛徳威広告(上海)有限公司総経理に、現地の状況を聞こう。

第22回
外資参入による競争が激化している中国の生命保険市場だが、まだ規制も多い。年齢によってお客が保険を重視する度合がかなり違うという市場特性もある。現地で成功するための戦略を日本生命の現地総経理が語った。

第21回
日本でもベストセラーとなった『FREE』。実は「FREE戦略」に注目しているのは、日本企業だけではない。中国ではすでに「FREE]が当たり前となっており、大きな成功を収めているケースもある。

第20回
中国では、EC(電子商取引)が日本を追い抜かんばかりの勢いで盛り上がっている。前回話を聞いた内田信・上海欧貝薩諮詢有限公司董事長と、久能克也・上海TU高級顧問が、現状について語り合った。

第19回
生き馬の目を抜く中国でも、特にインターネット市場は消費者の「選別眼」が厳しい。中国最大のショッピングサイト「淘宝網」(タオバオ)で驚くべき高評価を得る日系企業に、勝ち残る「秘策」を聞いてみよう。

第18回
おいしくて高品質な日本のスイーツだが、中国では思いのほか売れない。日系企業がお菓子1つ売るのにも、中国では「人脈作り」が必要になる。上海万博を前に中国で販路拡大を狙うメーカーの苦戦ぶりとは?

第17回
組織よりも個人を重視する中国だが、中国に展開する日中双方の企業は、競争に勝ち残るためにも、お互いのカルチャーを吸収するべきだ。中国人材ビジネスの草分け的存在である浦莱科(集団)公司の戴懿総裁が鋭く斬る。

第16回
中国で激しい競争を強いられている日系電機メーカー各社のなかで、東芝は複写機(MEP)市場で9年連続の首位を独走している。同社は何故それほど強いのか? 東芝深センのトップが、成功の「仕掛け」を明かす。

第15回
これまで、中国に進出する日系企業の様々なケースを例に出しながら、「リアルな中国ビジネス」について説明してきた。今回はその集大成として、日系企業が中国で失敗しないための“1Oの心得”をお伝えしよう。

第14回
中国の警備・セキュリティ市場で頭一つ抜けたシェアを持つセコム。前回に引き続き、上海セコム(上海西科姆電子安全有限公司)の山口忠弘・董事・総経理は、中国人以上に中国人になり切る草の根営業の重要性を説く。

第13回
急成長する中国のセキュリティ市場で気炎を上げるセコム。日本のみならず、中国でもトップを走る同社の強みは、規制市場で合弁を繰り返す「現地化戦略の妙」にあった。上海セコムの山口忠弘総経理が、戦略を語る。

第12回
日系企業が中国人プロフェッショナルを雇い入れるのは、今や容易なことではなくなった。中国では、日本人エリートを追い抜くほどの高額な「報酬」が当たり前となっているからだ。その背景には労働市場の激変がある。

第11回
「お茶はタダが当たり前」という中国人を、「烏龍茶」の虜にしてしまった上海サントリー。前回に引き続き、「タイマー付きの陣取り合戦」と言われる中国市場で生き残るための将来戦略を、福山泰広董事長が語る。
