井手ゆきえ
第353回
10代の望まない妊娠を防ぐ、長期間効果がある避妊法は
米国立健康統計センターの調査によると、米国のハイティーン男女のセックス経験率は40%程度のようだ。

第352回
ヒアリへの対処、症状が重い「アナフィラキシー」に要注意
この5月以降、神戸、名古屋、大阪の各港で強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が確認された。日本国内に定着した可能性が指摘されている。環境省自然環境局は、2009年に公開していた「ストップ・ザ・ヒアリ」を再度周知し、一般に注意を呼びかけている。

第351回
7月28日は世界肝炎デー、ウィルス検査には公的補助も
知名度は低いが7月28日は「世界肝炎デー」である。肝炎と聞くと脂肪肝やアルコール性肝障害が思い浮かぶが、この日は特に、ウイルス性肝炎に焦点を当て啓発が行われる。日本では、非転移性(原発性)肝臓がんの1、2割はB型肝炎が、6割はC型肝炎が原因とされている。

日本人は紫外線が関与しているとされる皮膚がん、メラノーマの発症率が低いため、紫外線の健康リスクに無頓着な面があったが、このところ毎年のように猛暑が来ることもあって紫外線対策が浸透してきた。

第350回
公平な判断をするには高炭水化物食がいい!?独大学の実験で報告
炭水化物、つまり主食をしっかり食べたほうが目の前の損得に影響されないようだ。独リューベック大学の報告から。

第349回
熱中症は梅雨明け~お盆に多発!運動・仕事中の男性と高齢者は要注意
日本救急医学会によると、熱中症の救急搬送は、梅雨明けの7月上旬から上昇、7月中旬~8月上旬にピークを迎える。発症時刻は12~15時が最も多い。熱中症=高齢者のイメージが強いが発症数をみると、実際は運動中や仕事中の10代~壮年男性の比率が高い。「男性」は熱中症のリスクの一つなのだ。

5月以降、神戸、名古屋、大阪、東京の港湾などで相次いで確認された南米産の「ヒアリ」。いたずらに恐れる必要はないが、夏休み前に適正な情報を知っておいて損はない。

第348回
尿のpHで糖尿病の発症予測、酸性度が高いとリスク上昇
前糖尿病、いわゆる2型糖尿病予備群は40歳以上の日本人男性の6人に1人、女性の8人に1人だといわれている。かといって、職場や自治体の健診で「黄色信号」が灯った日くらいは節制しても、一晩寝ればどこ吹く風。自覚症状がないので、何か動機付けがないと続かないのだ。

第347回
うつにボルダリングが効果、悲観的な自動思考を解消
切り立った崖や壁を身一つで登るボルダリング。装備は専用シューズと手指の汗を止めるチョークくらい。東京オリンピックの追加種目でもあり、このところ競技人口が増えている。このボルダリング、どうやら「うつ病」の治療に有効らしい。その効果が先月開催された米国の心理学関連の学会で紹介された。

第346回
歯周病は「2型糖尿病・動脈硬化・早産」のどれと関係がある?
6月4~10日は「歯の衛生週間」だった。少々遅いがお口の健康に関するクイズを。以下の項目から、歯周病と関係があるものをあげよ──(1)2型糖尿病、(2)動脈硬化、(3)早産。

第345回
カフェインより効果的、集中切れたら階段昇降!?
低気圧続きで「だるい」「集中できない」季節だ。低気圧に自律神経系が反応して、「休息とエネルギー温存モード」の副交感神経優位に切り替わることが原因。省エネのため血圧や体温、血糖値は下がるわ、心拍数は減るわで、昔ながらの狩猟採集生活なら休日一直線である。

第344回
「自分は大人のADHD?」6つの質問で予備診断
少しずつ、認識が広まりつつある大人のADHD──注意欠陥・多動性障害。調査によってばらつきがあるが、日本の成人ADHDの有病率はおおむね成人総人口の2.5~4%とされる。少なくとも250万人以上は潜在している可能性があり、決して稀な障害ではない。

第343回
「塩分過剰で空腹感」の研究報告、高血圧どころかメタボに
塩分の悪影響は血圧にとどまらないという知見が報告された。それも有人火星探査を想定した宇宙滞在仮想研究から──。米ヴァンダービルド大学の研究者らは、2009~11年にかけてモスクワで行われた宇宙飛行士の滞在仮想研究に参加。宇宙飛行士4人が105日間、6人が205日間(ちょうど火星への片道分)、宇宙船環境を模した閉鎖空間で過ごし、生理的な影響を調べている。

第342回
低所得世帯の食事は「主食頼み」、満腹より栄養に注目を
国立健康・栄養研究所の調査によると、世帯収入が低い家庭は摂取エネルギーを専ら米やパンなど主食に頼り、野菜や果物、魚介類を食べないようだ。研究者らは、2011年度と12年度の国民健康栄養調査に回答した5475世帯、1万1015人(年齢20~79歳、男女比はほぼ1対1)の食事内容と世帯収入との関係を分析。

第341回
失明原因の第2位、糖尿病網膜症を防ぐには「日頃の運動」
糖尿病の三大合併症の一つ、糖尿病網膜症。緑内障につぐ中途失明原因でもある。糖尿病網膜症は、血糖が高い状態のなかで眼の一番内側の網膜に酸素と栄養を運ぶ細い血管が少しずつボロボロになり、酸欠状態に陥ることで悪化する。

第340回
ギャンブル依存症の最新の定義は「プロセス依存」
厚生労働省の調査によると「都市圏の成人の2.7%はギャンブル依存症の経験がある」らしい。約100項目の質問からなる面接調査の結果なので、信ぴょう性が高い推計値だろう。

第339回
グルテンフリー食の功罪、2型糖尿病の発症率上昇リスクも
プロテニス選手、ノバク・ジョコビッチ氏の著書で注目されたグルテンフリー食。タンパク質の「グルテン」を含むパンやシリアル、うどんなど麦類を排除、制限することで、体重が減るばかりか「集中力や記憶力が高まる!!」と、ダイエット情報に敏感な女性だけでなく、ビジネスマンの間にも広まっている。

第338回
不眠症や肩こりで処方「ベンゾ系薬剤」に常用量で薬物依存の危険
先月21日、厚生労働省は睡眠薬や抗不安薬として使われている「ベンゾジアゼピン受容体作動薬(ベンゾ系薬剤)」と「バルビツール酸系薬」など49薬品(44成分)について、薬の説明書(医薬品添付文書)に「連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること(後略)」と明記するよう指示を出した。

第337回
現代的な生活は健康リスク!狩猟・採集民族の人々に学ぶ
飽食、活動量の低下、有害物質への曝露と、現代の生活は「健康的」とは言い難い。不健康生活の最先端をひた走る米国からは、時々思い出したように「原始的だが、健康的な生活を営む民族に学ぼう」という類いの研究報告が発表される。

第336回
2型糖尿病患者は、アジア人でもがん死リスクが高い
2型糖尿病(2DM)患者は、がん死リスクが非患者より高いことが知られている。ただ、それを裏付ける研究の大半は欧米人が対象。もともと糖を代謝するホルモン「インスリン」の分泌が少ない東アジア人でも、欧米人と同様に発がんリスクが上昇するかは曖昧だった。先日、中国、日本、台湾などアジア7カ国で行われている19の疫学調査から、2DMと発がんリスクについて統合解析した結果が報告された。
