高嶋哲夫

高嶋哲夫

作家
1949年、岡山県玉野市生まれ。1969年、慶應義塾大学工学部に入学。1973年、同大学院修士課程へ。在学中、通産省(当時)の電子技術総合研究所で核融合研究を行う。1975年、同大学院修了。日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)研究員。1977年、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)へ留学。1981年、帰国。
1990年、『帰国』で第24回北日本文学賞、1994年、『メルトダウン』で第1回小説現代推理新人賞、1999年、『イントゥルーダー』で第16回サントリーミステリー大賞で大賞・読者賞など受賞多数。
日本推理作家協会、日本文芸家協会、日本文芸家クラブ会員。全国学習塾協同組合理事。原子力研究開発機構では外部広報委員長を務める。
第30回
ゴッド・タイム
高嶋哲夫
森嶋とロバートは、帝都ホテルに来てジョン・ハンターたちを見張っている。なぜ日本政府はハンターたちを野放しにしているのか。ロバートは危機意識がなさすぎると嘆く。実は、数日前の地震がなければ、日本は大変な事になっていたとロバートは語り始める――。
ゴッド・タイム
第29回
ロバート
高嶋哲夫
森嶋が顔を洗っていると携帯電話が鳴った。送話ボタンを押すとロバートの声が聞こえてくる。ロバートが突然訪ねてきたのだ。日本の存亡にかかわる問題について話しに来たという。ロバートと森嶋は帝都ホテルに向かう――。
ロバート
第28回
タイムリミット
高嶋哲夫
能田総理は総理執務室で村津と向き合って座っていた。自らの在任中に遷都を実現させたい総理は、村津に移転に要する時間について確認する。村津は15年と答えるが、総理は6年で実現するよう要望する――。
タイムリミット
第27回
遷都
高嶋哲夫
東海・東南海・南海地震が連動して起こり、首都機能が喪失すれば、日本は完全に麻痺する。それだけは断固避けなければならない。そのためには──。そのとき、能田総理の頭に一つの妙案が浮かんだ。
遷都
第26回
新日本改造研究会
高嶋哲夫
殿塚、大野らの超党派勉強会の名称は「新日本改造研究会」。道州制、首都移転によって、アメリカ型の小さな政府を実現するのが目的だ。彼らが熱く語る姿を見て、森嶋は身体の中に熱いものが込み上げてくるのを感じた。
新日本改造研究会
第25回
道州制
高嶋哲夫
殿塚は森嶋がハーバードで書いた2つの論文を読んでいた。両論文とも小さな政府を目指し、地方独自の発展を促し、新しい日本を造り上げようという考えを述べていた。道州制実現を目指す殿塚は、森嶋に協力を依頼するのだった。
道州制
第24回
植田からの誘い
高嶋哲夫
森嶋は衆議院議員の植田に誘われ、ある料理屋に連れていかれる。個室に入ると、与野党の大物議員や大学教授たちと一緒になった。超党派の勉強会だという。与党の大物議員が森嶋との面談をリクエストしたのだった。その理由は――。
植田からの誘い
第23回
早苗の告白
高嶋哲夫
森嶋と早苗は近くの居酒屋に入った。早苗は飲むにつれて饒舌になっていく。やがて早苗は村津の過去を語りはじめる。無言で聞くうちに、森嶋はどこか達観したところのある村津の言動が、わずかだが理解できたような気がした。
早苗の告白
第22回
移転場所
高嶋哲夫
森嶋は眼前にある首都模型を見つめた。シンプルで機能面ばかりを押し出した町で、東京とはまったく違う町だった。日本には、もっと合理性と機能性を持った都市が必要ではと問う長谷川に、森嶋は答えることが出来なかった。
移転場所
第21回
首都構想
高嶋哲夫
翌日、首都移転チームは定時の30分前には全員がそろっていた。首都移転について懐疑的なメンバーに対し、村津は、「君たちが歴史に残る首都を築きあげるんだ」と鼓舞する。その日の午後、森嶋は村津に呼ばれ、ある人物のもとに向かう。
首都構想
第20回
レポートの真偽
高嶋哲夫
理沙は、政府が高脇のレポートを事前に入手していたのに公表しなかったのではと、森嶋と優美子に尋ねる。論文の内容について説明する森嶋。すると理沙の携帯に同僚から電話が。高脇が研究室から姿を消したという。森嶋の脳裏を不吉な影がよぎる。
レポートの真偽
第19回
ウォーミングアップ
高嶋哲夫
2日ぶりに部屋に帰った森嶋は、部屋を片付けたあと高脇の論文を読んだ。そこには、〈マグニチュード5から6クラスの地震を繰り返しながら、最後にマグニチュード8クラスの巨大地震が起こる〉と書かれていた――。
ウォーミングアップ
第18回
危機管理室
高嶋哲夫
総理官邸地下に設けられた危機管理室は、沈痛な空気に包まれていた。すぐに集まったのはたったの7名。全閣僚の半分にも満たない。国家の緊急時に頼りにすべきがテレビ局の映像か――。能田総理は心の中で呟いた。
危機管理室
第17回
震度7
高嶋哲夫
地震のあと、森嶋は優美子と別れて国交省に行った。省内では、すでに緊急対策室が立ち上がっていた。携帯を見ると、村津から首都移転チームへの一斉メールが。そこには、〈明後日、定時に国交省に集合〉と書かれていた。
震度7
第16回
地震
高嶋哲夫
森嶋は優美子に誘われ新宿の高層ビルにあるレストランに入った。2人で仕事の話をしていると突然、地震が起こった。震度6弱。店内はパニックに。非常階段から地上に降りた2人は、霞が関に向かう。
地震
第15回
口止め
高嶋哲夫
森嶋と高脇が総理執務室に入ると、総理、官房長官、国交省大臣、財務大臣、秘書官の5人が待っていた。秘書官は高脇に論文の発表を控えるよう依頼する。気落ちする高脇。森嶋は好きにすればいいとアドバイスするが――。
口止め
第14回
経済戦争
高嶋哲夫
森嶋は昼休みに植田と待ち合わせた。植田はアメリカの格付け会社が日本と日本国債を2段階格下げするだろうと告げる。翌朝、森嶋が新聞を買うと、そこには首相の言葉として「首都移転」の文字が載っていたーー。
経済戦争
第13回
動き出した世界
高嶋哲夫
森嶋は議員会館で植田に会った。植田は、ヘッジファンドを率いるジョン・ハンターたちが帝都ホテルの部屋を2ヵ月の契約で借り上げていることを森嶋に教える。森嶋は植田の情報源が理沙だったことを知る。
動き出した世界
第12回
負け犬
高嶋哲夫
森嶋は村津に連れられ、渋谷の居酒屋に入った。村津は首都移転を提案した森嶋の真意を問いただす。村津はこれまでの経緯や現在の首都移転ついての考えを森嶋に吐露する。そこへ村津の娘、早苗がやってきた。
負け犬
第11回
動き出すヘッジファンド
高嶋哲夫
首都機能移転の動きを察知した理沙は、森嶋に裏取りをするが森嶋は答えない。その後、理沙は世界的ヘッジファンド動きが出したことを森嶋に告げる。森嶋は財務省が何か情報を得ているかどうかを優美子に確認する。
動き出すヘッジファンド
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