仲野博文
ベルギーの首都ブリュッセルで22日朝に発生した連続爆弾テロ事件で「欧州の首都」は厳戒態勢が敷かれることになった。現地ではベルギーのテロ対策の甘さを指摘する厳しい声も出始めている。

難民の流入が止まらないヨーロッパだが、パリの連続テロ事件と、ドイツ・ケルンの集団性的暴行事件で難民に向けられる視線は大きく様変わりした。難民政策に対するフラストレーションは、西欧や北欧で右翼政党を結果的に躍進させ、難民や移民に対する反動が起こり始めたようだ。

パリで発生した連続テロは、今夏から世界中で続く難民受け入れに関する議論にも、少なからず影響を与えている。欧州・北米の社会から、最新の動きをお伝えする。

第2次世界大戦以降、最大の難民問題に直面している欧州各国。欧州各国はどう対峙し、どういった解決策を見出していくのか。各国のジャーナリストらを中心に話を聞いた。

元副会長を筆頭に14人が逮捕・起訴された一連のFIFAスキャンダル。6月2日には、4日前に会長に再選されたばかりのブラッター氏が辞任を表明する事態にまで発展した。事件のコレまでの流れを整理し、その深層を探る。

第551回
パリでの風刺週刊紙「シャルリ・エブド」襲撃事件では、言論に対するテロだけではなく、マイノリティに対する不安や、マイノリティが社会のメインストリームに対して抱くフラストレーションをも露呈した。

第548回
この1年、ウクライナは西側諸国とロシアに揺さぶられ続けた1年だった。今でも東部では戦闘が続く。一方のロシアは原油価格とルーブルの暴落で経済的に追い込まれており、ウクライナ情勢にも大きく影響を与えそうだ。ウクライナのこの1年を振り返る。

第529回
米ミズーリー州のファーガソンで発生した白人警察官による黒人青年の射殺事件。24日、大陪審は白人警察官の不起訴を決定し、再び大規模な抗議デモが発生した。一連の騒動は、アメリカ社会の病巣を世界中に露呈してしまった。

第511回
エボラ熱を発症したダラスやニューヨークでは、市民の間にも少なからぬパニックが広がった。すでにエボラ熱の死者が5000人に到達する勢いの現在、日本はエボラを対岸の火事として見ているだけでいいのだろうか?

第483回
ロシア軍部隊がウクライナ東部に進軍したことでウクライナ情勢は一気に緊迫化。両国の停戦合意の速報も1時間で修正されるなど情報が錯綜している。一方で、当事者であるウクライナの若者たちは国を守ろうと銃を手にし始めた。今後、どうなるのだろうか。

第476回
今月9日に米ミズーリ州セントルイス近郊の町ファーガソンで18歳の丸腰の黒人少年が白人警察官に射殺された事件をきっかけに起こった騒乱。アメリカに人種問題がまだまだ残る現実が露呈された。騒乱からはアメリカの抱える問題が垣間見える。

第459回
ウクライナやアメリカとロシアは「誰がミサイルを発射したのか」について真っ向から対立。しかし、マレーシア航空機撃墜はロシアにとって想定外だった。この事件がもたらすものは何なのだろうか。専門家や関係者の話とともに考えてみたい。

第10回
最終回となる今回は、6月中旬に舛添東京都知事によって突然発表された五輪会場計画の見直しや、170名の大所帯で始動した「顧問会議」の存在などを紹介し、混迷の兆しを見せつつある大会運営の課題について考えてみたい。

第9回
障害者がスポーツをする場所は限られ、指導者やスタッフの数、運営資金は決して十分ではない。各障害者スポーツ競技団体はどのように競技の普及を行っていけばよいのだろうか。2020年パラリンピック開催まで、社会に化せられた課題は何だろうか。

第8回
かつては学校の部活動や企業の実業団チームがスポーツの普及を担ってきた。しかし、今は少子化で部活そのものが成り立たないこともあり、企業は不況の影響でチームの解散させてしまった。ではどうするのか。キーワードは「地域」だ。

第440回
東部の騒乱と選挙妨害を乗り越え、ウクライナにポロシェンコ新大統領が誕生した。新大統領誕生によって何が変わるのか。有権者は新政権に何を期待しているか。再び市民やジャーナリストに話を聞いた。

第7回
「オリンピック特需」の恩恵を受ける業界として真っ先に挙がる建設業界。民間の建設投資も活気を見せており、一見すると業界は再上昇しているようにも思えるが、ヒト不足や建設資材の高騰もあり、作っても儲けが出ない現状にも直面している。

第426回
現在、ウクライナ国内の親ロシア派住民による独立運動はウクライナ東部に飛び火。東部の各都市では親ロシア派の武装集団による警察署や市庁舎の占拠が続発している。ウクライナ東部をめぐる情勢は今後どのような展開を迎えるのか。

第6回
東京五輪が開催される2020年までに、日本を訪れる外国人観光客の数を年間2000万人にしようというプロジェクトが進められている。東京五輪は観光産業にどのような影響を与えるのか? キーパーソンとなる2人に話を聞いた。

第5回
東京五輪まで6年。スポーツ行政にも変化が生じ始めている。今回は長年議論されてきた「強化」の部分を中心に、日本のスポーツ界が抱える諸問題や今後の展望について、超党派のスポーツ議員連盟でプロジェクトチームの座長を務める遠藤利明議員に話を聞いた。
