
野田 稔
第12回
日本人は、不満に強くて不安に弱い。もしかしたら食べられなくなる、路頭に迷うかもしれないと思うから、なかなか外に飛び出させない。また、集団に影響されやすく、頻度依存行動が目立つ国民。しかし、もはやそれではすまされない時代になってきた。

第11回
前回私は、成功するベンチャー経営者には“義憤”が重要だと説明した。そのときは、リベラルアーツが大きな力になる。なぜなら、自分に染みついた偏った常識から解放され、自由に広い視野で社会や人間のあるべき姿を考えることができるからだ。

第10回
イノベーションを起こすために、これまで多くの専門家が新旧を問わず、いろいろなもの同士を結合させ、新しい事業やソリューションを提案してきた。しかし、実はこれだけでは十分ではない。成功するベンチャー企業経営者には、必ず“義憤”が必要だ。

第9回
博報堂クール・ジャパン推進室のディレクター・宇都宮毅氏は、主人公をクリケットのスター選手に変えたインド版「巨人の星」を仕掛けた人物。元々マスコミへの就職を希望しながら叶わなかった宇都宮氏は、ミドルになってからようやく夢を形にした。

第8回
ミドルが人生を変える1つの方法が、自らの愛され方を会社に提案し、会社を変えるムーブメントを引き起こすことだ。博報堂の今宿裕昭さんは、そんな1人。彼は、東北の被災校を支援するウェブベルマークの仕組みを提案し、人生が大きく変わった。

第7回
50代からの人生リセットに重要なのは、会社に入ってから身につけた「能力の転用」だろう。技術者を様々な会社に派遣するメイテックの社員は、これができているが、一般の会社員のほとんどの人はそれができない。何が両者を分けているのだろうか。

第6回
50代で人生をリセットするとしたら、一番大切なことは何であろうか。まずは能力の棚卸しから始めるのが良い。そのとき、働き始めてから身につけた能力だけではなく、小学校高学年から中学生頃までに得意だった能力もぜひ一緒に思い出してほしい。

第5回
欧米では優秀な技術者に「あなたはスペシャリストなのですね」と言うと、嫌な顔をすることが多い。スペシャリスト=専門性だけではプロにはなれないからだ。しかし日本人の多くは、専門性やプロフェッショナリズムについて誤解している節がある。

第4回
部下のアイデアは潰す、批判は力いっぱい、失敗は徹底的に叩く…。あなたの周りにこんな上司がいないだろうか。あなた自身がそんな上司でないと言い切れるだろうか。こんな“自己防衛上司”は企業を成長させない。悪質なフリーライダーとさえ言える。

第3回
日本人ビジネスパーソンには、会社関係の人脈しかないという人が多い。社畜といった蔑称は、マスコミの好む一方的な表現かもしれないが、私には本人たちの心のどこかに、飼殺されていたほうが楽だという人生への怠惰があるように思えてならない。

第2回
今の日本の多くの会社員は極めて受け身的だ。それでは世界に勝てるわけもない。しかも、多くの優秀な人材が、「外に放り出されたら食べていけない」「自分の能力など、きっと役に立たない」と本気で思っている傾向がある。

第1回
「雇用保蔵」。あなたは、この言葉を聞いたことがあるだろうか。雇用保蔵者とは、サラリーマンとして企業に雇われ、給料はもらっているのだが、それに見合うほど働いていない、給料に値する付加価値を出していない、要するにフリーライダーということだ。
