
野田 稔
第22回
40代半ばになって、何かを成し遂げようとするならば、自分が弱いところは、強い人で補完するしかない。そのためにも必要なのがリーダーシップだ。ところが、「自分にリーダーシップがあると思うか」聞くと、日本人の大部分が「ない」「苦手」と答える。

第21回
何をどう努力していけば、40代以降も自分の市場価値がさらに高まり、成長を続けられるのか。無意味な努力にならないように、きちんと確認したほうがいい。キャリアの成長には7つの能力が必要だと考えているが、その最も重要なものが「対人スキル」だ。

第20回
キャリアは成長するもの、成長させるものだ。しかし50歳を超えると、半径5メートルほどの世界にしか目がいかなくなる。心配事と言えば、家のローンと親の介護、それと年金くらいだろうか。しかし本当にそれでいいのだろうか。

第19回
以前、「パトロンがいない企画の成功確率は極めて低い」と述べた。もしあなたが社内起業や新規事業の提案を考えるのであれば、何としても、その提案のパトロンが必要になる。パトロンなしの独力で成功したという話を、私はほとんど聞いたことがない。

第18回
「人脈、人脈」と騒いで、ネットワークパーティや異業種交流会などに足繁く通っている若い人を良く見かける。しかし、名刺を交換しただけでは人脈はできない。「人脈」を作ることを目的として奔走しているうちは、人脈はできないからだ。

第17回
脱サラ起業で非常に多いものに、コンサルティング業がある。資格も、設備も、初期投資もほとんどいらないため、なろうとする人がかなり多い。ところが、参入しやすいということは競合環境が激しい。当然、競合に打ち勝つだけの強みがないと失敗する。

第16回
サラリーマンが起業するに際して、そもそも個人事業主と会社組織化の境目はどこにあるのだろうか。この境目を理解せず、安易に会社組織をつくってしまうと、とんでもない落とし穴にハマることになるから要注意だ。

第15回
起業に際しては、気をつけるべき罠がたくさんある。起業するに当たって最も注意すべきなのは、何をおいてもお金の使い方に他ならない。立派な会社のビジネスパーソンだった人ほど、この罠には陥りやすいので注意が必要だ。

第14回
転職には、弱い紐帯(結びつき)の人脈がとても大切だという話をしてきた。しかし、その結びつきを活かすためには、「計画された偶然性」と呼ばれる行動が必要である。すなわち、夢に近づくための“偶然”を味方につけるための行動だ。

第13回
転職を視野にいれている人は、良い転職の情報や機会を得るために、何をなすべきだろうか。普段から強い結びつきのある親族や取引先の人脈を辿ろうとしていたら、要注意。実はこの強い結びつきから得られる情報は、既知のものばかりの可能性が高いからだ。

第12回
転職を行う場合は、ヘッドハンティングを受けるか、あるいは人材紹介会社などのエージェントに登録して仕事を斡旋してもらうケースが多い。しかし、この一見問題のなさそうな行動に、実は問題が潜んでいることをみなさんはお気づきだろうか。

第11回
今回はまず転職に伴う年収の問題を考えてみよう。結論から言うと、年収にこだわる転職はまず失敗する。「お金は魔物」――そのことを念頭に置いて、今回の話を読んでほしい。

第10回
多くの場合、転職というと、同じ業界内の転職を考えるだろう。しかし、それでは年収は下降していく。一度転職して給与が下がり、それが不満でまた転職する。そうやってマイナスのスパイラルに陥り、じり貧のまま人生を終わる。そんな人が少なくない。

第9回
50代半ばを超えて、役職定年を迎え、会社を恨む人がいる。これほど無駄なことはない。役職定年の存在は前からわかっていたはずだ。恨んでみたって始まらない。では、どうすれば幸せなセカンドライフを迎えることができるのか。

第8回
会社を辞めずとも、自分のやりたいことを実現する方法の1つが、社内ベンチャーだ。しかしこれを実現するためには、実に繊細な作業が必要になる。すなわち、社内での絶妙なポジショニングと、パトロンの存在を確かにすることだ。

第7回
実際に次のキャリアに向けての第一歩の踏み出し方だが、結論から言うと、会社に勤めている人は、「すぐに辞めない」ということをまず肝に銘じていただきたい。確かに、今いる会社を辞めるとかなり清々するが、その「清涼感」はもう少し先に取っておこう。

第6回
40になっても50になっても、その先のキャリアはある。ここからはキャリアを充実させるための“はじめの一歩”の踏み方について考えていきたいのだが、まずあなたの今の状態を知るために、2つの質問に答えていただきたい。

第5回
40代以降も自らの価値を高め続けるのは、5つのメタ能力が必要だ。よく、職務能力とリーダーシップさえ備わっていれば十分と思う人がいるが、それでは不十分と言わざるを得ない。

第4回
多くの人にとって40代は転機になる。この転機をどう乗り越えるかで人生が決まるともいわれる。そのときに必要になるのが5つのメタ能力だが、あなたには果たして備わっているだろうか?今回は、チェックリストでまず自己評価をしていただきたい。

第3回
多くのビジネスパーソンは、定年後の自分について『気付いているものの、現実を直視しない』『考えるべきことを考えない』『行動を先延ばしにする』といった傾向がある。しかし、それは定年後の人生を危うくするNG行動と言っていい。
