唐池 恒二

(からいけ こうじ)
九州旅客鉄道株式会社 代表取締役会長

「三島JR」と称され、300億円の赤字というどん底のスタートを切った同社にあって、全社員と共に逆境と屈辱から這い上がり、500億円の黒字(2017年度)に導いた立役者。同社は現在、売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収中。
高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通など37のグループ会社を伴い、連結の売上額は4133億円、経常利益670億円(2017年度)を計上。
1953年4月2日生まれ。1977年、京都大学法学部(柔道部)を卒業後、日本国有鉄道(国鉄)入社。1987年、国鉄分割民営化に伴い、新たにスタートした九州旅客鉄道(JR九州)において、人気温泉地・由布院の魅力を凝縮した「ゆふいんの森」や、浦島太郎の竜宮伝説をテーマにした「指宿のたまて箱」など、11種類のD&S(デザイン&ストーリー)列車をつくり、次々大ヒット。列車を「移動手段」から「観光資源」へと昇華させた。
1991年に博多~韓国・釜山間にデビューした高速船「ビートル」就航に尽力。さらに、大幅な赤字を計上していた外食事業を黒字に転換させ、別会社化したJR九州フードサービスの社長に就任。2002年には、同社でみずからプロデュースした料理店「うまや」の東京(赤坂)進出をはたし、大きな話題に。
2009年6月、同社代表取締役社長。2011年には、九州新幹線全線開業、国内最大級の駅ビル型複合施設「JR博多シティ」をオープン。
2011年に制作指揮した「祝! 九州」のテレビCMは「カンヌ国際広告祭」アウトドア部門金賞受賞。2013年10月に運行を開始し、総工費30億円をかけ世界一の豪華列車とも称される「ななつ星 in 九州」では、企画立案からデザイン、マーケティングまで陣頭指揮を執り、大人気となる。2014年6月、同社代表取締役会長。2016年には、長年の悲願であった東証一部上場を実現。2018年7月には、中国・アリババグループとの戦略的提携を発表。今後の動向にさらなる注目が集まっている。

第39回
さびしいひとを放っておけないJR九州の“さびしがり屋社長”は、新規事業をどう成功させたのか?
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
さびしいひとを放っておけないJR九州の“さびしがり屋社長”は、新規事業をどう成功させたのか?
第38回
“感動飢餓”の時代に、なぜ『感動経営』なのか?
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
“感動飢餓”の時代に、なぜ『感動経営』なのか?
第37回
大分駅長が“見られる化”で大変身した理由
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
大分駅長が“見られる化”で大変身した理由
第36回
あなたは、ご存じでしたか?「ななつ星」は屋根までピカピカということを。
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
あなたは、ご存じでしたか?「ななつ星」は屋根までピカピカということを。
第35回
高級ホテルよりピカピカのデザイン事務所
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
高級ホテルよりピカピカのデザイン事務所
第34回
世界一の豪華列車「ななつ星」のデザイナー水戸岡鋭治を本気にさせた秘密
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
世界一の豪華列車「ななつ星」のデザイナー水戸岡鋭治を本気にさせた秘密
第33回
エースを「本物のエース」にしたけりゃ、こうしなさい
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
エースを「本物のエース」にしたけりゃ、こうしなさい
第32回
トップが絶対に初期教育をやらなくてはいけない理由
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
トップが絶対に初期教育をやらなくてはいけない理由
第31回
ひとが辞めないコツはひとつしかない
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
ひとが辞めないコツはひとつしかない
第30回
壮大な夢を果たした後にこそまた夢が湧いてくる。それこそが元気な会社とリーダー。
唐池 恒二
夢―――。この言葉を耳にしたとき、あなたはどんな感想を抱くでしょう。昭和のポップスや演歌の歌詞じゃあるまいし。我々はもうそんなことを語る年齢でもあるまいし。判で押したように封切られるハリウッド映画の邦題で十分さetc…ビジネスの世界で日々タフに働いている方ほど、その甘い言葉の響きに、ちょっと抵抗を感じてしまう向きは多いかもしれません。しかし、『感動経営――世界一の豪華列車「ななつ星」トップが明かす49の心得』の著者、唐池恒二さんは仕事の現場を駆け回っていた若かりし時代から、夢という言葉を機関銃のように用いています。たとえば、外食産業の時代には赤字を克服し、黒字を達成することが夢。黒字を達成したら、東京に進出を果たすことが次の夢。そしてまた、東京で黒字を達成することが次の新しい夢。時を経るなかで次々と更新されていった夢は、やがて、「世界一を目指すことなくして、日本一にはなれない!」こんなセリフとともに、世界一の豪華列車を目指すプロジェクトにまで上り詰めることとなりました。そんな壮大な夢であった「ななつ星in九州」の就航が果たされてからはや5年。じつは先日の共同通信社の報道で“ななつ星の大改装”なる構想が報道されました。その真相と構想についても、まさに当事者であるおふたりから見解をご紹介します。壮大な夢を果たした後だからこそ描かれる夢とは?
壮大な夢を果たした後にこそまた夢が湧いてくる。それこそが元気な会社とリーダー。
第29回
どんなPhaseでも果たすべき夢を見つけるのが経営者やリーダーの役目
唐池 恒二
夢―――。この言葉を耳にしたとき、あなたはどんな感想を抱くでしょう。昭和のポップスや演歌の歌詞じゃあるまいし。我々はもうそんなことを語る年齢でもあるまいし。判で押したように封切られるハリウッド映画の邦題で十分さetc…ビジネスの世界で日々タフに働いている方ほど、その甘い言葉の響きに、ちょっと抵抗を感じてしまう向きは多いかもしれません。しかし、『感動経営――世界一の豪華列車「ななつ星」トップが明かす49の心得』の著者・唐池恒二さんは仕事の現場を駆け回っていた若かりし時代から、夢という言葉を機関銃のように用いています。外食産業の時代には赤字を克服し、黒字を達成することが夢。黒字を達成したら、東京に進出を果たすことが次の夢。そしてまた、東京で黒字を達成することが次の新しい夢。時を経るなかで次々と更新されていった夢は、やがて、「世界一を目指すことなくして、日本一にはなれない!」こんなセリフとともに、世界一の豪華列車を目指すプロジェクトにまで上り詰めることになりました。そんな壮大な夢であった「ななつ星in九州」の就航が果たされてからはや5年。数々の場面で、夢を更新しつづけてきた唐池恒二さんと水戸岡鋭治さんの特別対談の後篇である第4回、第5回では、夢を果たしていったプロセスとなおも溢れ出る新たな夢が語られます。あなたも「果たすべき夢に気づいていないだけ」なのかもしれません(!)。では、どうぞ。
どんなPhaseでも果たすべき夢を見つけるのが経営者やリーダーの役目
第28回
「ななつ星」開業後に届いた一通の手紙
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
「ななつ星」開業後に届いた一通の手紙
第27回
トップの私が、初代女性人事部長の派閥に入ったわけ
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
トップの私が、初代女性人事部長の派閥に入ったわけ
第26回
重ねた「手間」が「号泣」に変わる瞬間
唐池 恒二
「世界一じゃなくちゃ、日本一じゃねえんだ!」HONDA創業者・本田宗一郎氏の有名なセリフです。終戦まもない時代、本田氏がリンゴ箱の上から社員にこの言葉を投げかけてからおよそ60年後、九州の鉄道会社の経営者もこんな言葉を皆に訴えました。「世界一を目指すことなくして、日本一にはなれない!」一般的な感覚であれば、いわゆる無茶振り(!)にしか聞こえないセリフかもしれません。『感動経営』の著者であり、JR九州会長である唐池恒二さんのこの信条(モットー)に当初から大いに共鳴し、多くのプロジェクトでタッグを組み、幾度となく新たなチャレンジと成功譚を繰り広げてきた“パートナー”がデザイナーの水戸岡鋭治さん。JR九州が発足した1987年当時、九州にはまだ影も形もなかった新幹線、同社の代名詞たる数々の「D&S(デザイン&ストーリー)列車」、そして「ななつ星」。さらには、同社の多角事業の象徴である外食事業、船舶事業、ホテル、そしてまちづくり。この二人が携わったプロジェクトは九州を超え、日本全国に大きな驚きと感動を提供し、そして鉄道デザインとビジネスモデルを評価する世界的権威である「ブルネル賞」を7度にわたり受賞するなど、海外でも高い評価を得るに至っています。そしてそして、実はお二人の最新のプロジェクトともいうべきものが、実はこの『感動経営』なのです。数々のお仕事同様に唐池さんのディレクションを伴うかたちで、『感動経営』の装丁とデザインを水戸岡さんが手がけてくださったのです。そしてお二人の代表作といえば、なんといってもクルーズトレイン「ななつ星in九州」。ブルネル賞をはじめ、数々の世界的評価と未曾有のインパクト、そして感動を更新しつづけるこの「ななつ星」誕生のサイドストーリーにあった経営者のワザとは!?今回は、登場人物がやたらと泣きます。『感動経営』発刊記念特別対談のVOL.3は「重ねた手間が号泣に変換するまで」。
重ねた「手間」が「号泣」に変わる瞬間
第25回
「ななつ星」こそ、ダイバーシティで生まれた異能集団
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
「ななつ星」こそ、ダイバーシティで生まれた異能集団
第24回
『論語』の時代から判明!「小人」と「君子」を分けるたったひとつの決め手とは?
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
『論語』の時代から判明!「小人」と「君子」を分けるたったひとつの決め手とは?
第23回
「ななつ星」に大反対の運輸部長を「ななつ星」の責任者に据えたらどうなった?過去最高人事の顛末
唐池 恒二
「世界一を目指すことなくして、日本一にはなれない!」一般的な感覚であれば、いわゆる無茶振り(!)にしか聞こえないセリフかもしれません。『感動経営』 の著者であり、JR九州会長である唐池恒二さんのこの信条(モットー)に当初から大いに共鳴し、多くのプロジェクトでタッグを組み、幾度となく新たなチャレンジと成功譚を繰り広げてきた“パートナー”がデザイナーの水戸岡鋭治さん。JR九州が発足した1987年当時、九州にはまだ影も形もなかった新幹線、同社の代名詞たる数々の「D&S(デザイン&ストーリー)列車」、そしてななつ星。さらには同社の多角事業の象徴である外食事業、船舶事業、ホテル、そしてまちづくり。この二人が携わったプロジェクトは九州を超え、日本全国に大きな驚きと感動を提供し、そして鉄道デザインとビジネスモデルを評価する世界的権威である「ブルネル賞」を7度にわたり受賞するなど、海外でも高い評価を得るに至っています。そしてそして、実はお二人の最新のプロジェクトともいうべきものが、実はこの『感動経営』なのです。数々のお仕事同様に唐池さんのディレクションを伴うかたちで、『感動経営』の装丁とデザインを水戸岡さんが手がけてくださったのです。おふたりの代表作といえばなんといっても、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」。ブルネル賞をはじめ、数々の世界的評価と未曾有のインパクト、そして感動を更新しつづけるこの「ななつ星」誕生のサイドストーリーにあった経営者のワザとは!?『感動経営』発刊記念特別対談のVOL.2は「寝返った運輸部長」。
「ななつ星」に大反対の運輸部長を「ななつ星」の責任者に据えたらどうなった?過去最高人事の顛末
第22回
「クルーズトレインじゃなくて、クレイジートレイン」と揶揄された「ななつ星」はどうスタートを切ったのか?
唐池 恒二
「世界一を目指すことなくして、日本一にはなれない!」一般的な感覚であれば、いわゆる無茶振り(!)にしか聞こえないセリフかもしれません。『感動経営』 の著者であり、JR九州会長である唐池恒二さんのこの信条(モットー)に当初から大いに共鳴し、多くのプロジェクトでタッグを組み、幾度となく新たなチャレンジと成功譚を繰り広げてきた“パートナー”がデザイナーの水戸岡鋭治さん。JR九州が発足した1987年当時、九州にはまだ影も形もなかった新幹線、同社の代名詞たる数々の「D&S(デザイン&ストーリー)列車」、そして「ななつ星」。さらには、同社の多角事業の象徴である外食事業、船舶事業、ホテル、そしてまちづくり。この二人が携わったプロジェクトは九州を超え、日本全国に大きな驚きと感動を提供し、そして鉄道デザインとビジネスモデルを評価する世界的権威である「ブルネル賞」を7度にわたり受賞するなど、海外でも高い評価を得るに至っています。そしてそして、実はお二人の最新プロジェクトともいうべきものが、実はこの『感動経営』なのです。数々のお仕事同様に唐池さんのディレクションを伴うかたちで、『感動経営』の装丁とデザインを水戸岡さんが手がけてくださったのです。今回の発刊を記念し、久しぶりに実現した対談で語られる新たな感動エピソードとは?
「クルーズトレインじゃなくて、クレイジートレイン」と揶揄された「ななつ星」はどうスタートを切ったのか?
第21回
ビッグデータより「自分マーケティング」
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
ビッグデータより「自分マーケティング」
第20回
あなたのプレゼンはなぜダメ?情報を3つに絞りこむだけで、ダイレクトに伝わる方法
唐池 恒二
非常に高額なのに、最高競争率316倍!いま、この日本で、宝くじのように当選するのが難しいサービスが存在することを、あなたはご存じだろうか?JR九州。正式名「九州旅客鉄道株式会社」。名前だけ聞くと、旧態依然の鉄道会社のイメージを持つかもしれない。だが、この会社の「あるサービス」がひそかに感動の輪を呼んでいる。東京だけで暮らしているとわからない。でも、九州に行くと景色は一変する。その名は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(以下、ななつ星)。いまや「世界一の豪華列車」と称され、高額にもかかわらず、2013年の運行開始以来、予約数が定員をはるかに上回る状態が続いている。なんと、DX(デラックス)スイート(7号車の最高客室)の過去最高競争率が316倍というから驚きだ。昨年11月の『日経MJ』には、「ブランド作りとは世界の王でも断る覚悟」と題して、そのフェアな抽選システムが新聞一面に紹介された。だが、驚くべきは、「ななつ星」だけではない。この会社、バリバリの鉄道会社なのに、売上の6割は鉄道以外の収入で、8年連続増収なのだ。かつてこんな会社があっただろうか?JR九州を率いるのは唐池恒二氏。8月27日、韓国と九州を結ぶ真っ赤な新型高速船「クイーンビートル」を2020年8月に就航すると発表。子どもから大人まで博多と釜山の優雅な旅を満喫できるという。さらに、7月には、中国・アリババグループとの戦略的資本提携を発表。2020年の東京オリンピックを控え、ますます九州が熱くなりそうだ。記者は、この20年、数々の経営者を見てきたが、これほどスケールの大きい経営者はほとんど見たことがない。1987年の国鉄分割民営化の会社スタート時は、JR北海道、JR四国とともに「三島(さんとう)JR」と称され、300億円の赤字。中央から完全に見放されていた。それが今はどうだろう。高速船、外食、不動産、建設、農業、ホテル、流通、ドラッグストアなど売上の6割を鉄道以外の収入にして8年連続増収。37のグループ会社を率い、2016年に東証一部上場、2017年に黒字500億円を達成。今年3月1日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)でも、逆境と屈辱から這い上がってきた姿が紹介された。今回、再現性のあるノウハウ、熱きマインド、破天荒なエピソードを一冊に凝縮した、唐池恒二氏の著書『感動経営』が、発売たちまち3刷。唐池氏に『感動経営』にこめた思いを語っていただこう。
あなたのプレゼンはなぜダメ?情報を3つに絞りこむだけで、ダイレクトに伝わる方法
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