2020.2.17 新型肺炎禍で株安・円高は続くのか?金融市場が迎える正念場 市場の焦点の1つである新型肺炎の感染拡大問題は、中国の春節休場明け後の2月4日に上海総合株価が急落する一方で円が上昇するなど、リスクオフのイベントとなった。もっとも、その後は、感染者数の増加ペースの鈍化や中国人民銀による大量の流動性…
2020.1.28 新型肺炎リスクが浮上する為替市場、SARS流行時と比べる「深刻度」 中国の武漢で発生した新型肺炎は、感染者数や感染による死亡者数が増加し、金融市場の新たなリスク要因となっている。為替市場では感染拡大リスクが高まった27日、ドル円が一時108円台に下落した。2002年11月に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群…
2019.12.16 ドル高円安は終わるのか?2020年“主要通貨の動向”占い この時期における、毎年恒例ともいえる来年(2020年)の主要通貨見通しを紹介する。ドル円の先行きを考える上でで重要な点は、米経済、米金融政策、米大統領選、米中貿易戦争など多岐にわたるが、筆者はあるシナリオを想定し、ドル円の動きを見通し…
2019.11.16 ドル/円相場はどう動く?ドルと米イールドカーブ「7つのパターン」から読む ここにきて、米中部分的通商合意への期待の高まりから金利が上昇に転じ、米国のイールドカーブはスティープ化している。それに連動したドル上昇は、今後も続くだろうか。年末年始の気になる円相場の動きを、これまでに見られたドルと米イールドカー…
2019.10.16 円高は回避できるか?為替市場「年末までのシナリオ」を読み解く 10-12月期は、米中貿易戦争の帰趨、主要国・地域の金融緩和の持続性などが主要通貨にとって重要テーマとなる。米国と中国は貿易戦争で部分的な暫定合意に達したが、次の山場は12月15日とみられる。協議が決裂して対中追加関税が予定通り行われると…
2019.9.23 再燃する「日本化」論、為替市場でのリスクを考える リーマンショック後に議論された、欧米諸国が日本のような状況に陥る「日本化」が、最近、再び注目されている。為替市場では、ユーロ圏での「日本化」はテーマとなりにくいが、金利水準が相対的に高い米国、豪州、中国では「日本化」が注目されやす…
2019.8.26 2020年米大統領選が招くのは「円高」か「円安」か?勝者別の為替シナリオ 米国では2020年11月3日に大統領選が予定されているが、それまで1年超の時間が残されている。野党民主党では候補者選びも終わっておらず、共和党、民主党どちらの候補が勝利する可能性が高いかを議論するのは難しいが、市場では米次期大統領選が意識…
2019.7.20 見え始めた利下げ局面「終わりの始まり」、米で利下げ開始ならドルは上昇か 金融市場では、各国中銀による利下げを織り込む形で世界的に金利が急低下し、為替市場では円が上昇した。ただ、先行的に利下げを決めたオセアニアの2中銀は様子見姿勢に転じ、NZドル、豪ドルともに反発しやすい。米国でも市場の行き過ぎた利下げ期…
2019.6.19 「米利下げ」は必ずしも円高を招かない?過去の局面分析でわかること 足元では米利下げ期待が高まっており、ドルは全般的に下落している。仮に期待通りに米国で利下げが実施された場合のドル円の動きを考察するために、過去5回の米利下げ局面とドル円の動きを検証した。この結果、米利下げが必ずしもドル円の下落につ…
2019.5.25 米中貿易戦争でドル円相場は?軟着陸から最悪まで「3つのシナリオ」 米中貿易戦争が激化するなか、米国株は大きく下落し、ドル円は米中長期金利の低下とともに23日、109円台へ下落した。今後、市場はどう動くのか。米中関係の想定し得るシナリオを3パターンに分けて、米国株・金利、ドル円、中国人民元の行方を、「軟…
2019.4.22 豪州の利下げ可能性は低い、豪ドルは「マラドーナ理論」で上昇へ 2018年中の豪ドル安は、関係性が深い中国景気の減速懸念の強まりが主因だった。豪ドルは足もとで反発しているものの、それが限定的な背景には、豪州の利下げ見通しが影響している。しかし実際のところ、RBAによる利下げの可能性は低いとみられる。…