小倉健一
日本政府が2022年12月16日に閣議決定した、安全保障関連の3文書。敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有を明記したことが注目を浴びているが、実はあまり気付かれていない重要で大きな改定が他にもある。それは、政府開発援助(ODA)の使い道に関する大変革だ。

大手焼き鳥チェーンの鳥貴族ホールディングスは、「経営の神様」と称された稲盛和夫氏の経営哲学に大きな影響を受けている。その一つが、稲盛氏が提唱した「アメーバ経営」だ。鳥貴族の財務体質に与えた影響は、計り知れないものがあるという。「稲盛和夫の経営哲学」を本格導入して鳥貴族に起きた変化を見てみよう。

名経営者として知られた稲盛和夫氏は生前、多くの会社で使われている「予算」という仕組みに対して、「使うな!」と激しい怒りを表していた。その代わりに、自らが経営する会社では「計画」という言葉を使わせていた。「経営の神様」と称された稲盛氏が、予算と計画を「似て非なるもの」と考えた深い真意をご紹介したい。

「新聞の社説を読むほど暇ではない」。そう断じるのはもったいない。「保守的な読売新聞・産経新聞」「リベラルの朝日新聞・毎日新聞」「経済人に愛される日本経済新聞」とバラエティーに富んだ各社の新聞社説は、読み比べることでニュースへの複合的視点を与えてくれる。私たちに一番役に立つ社説はどこの社のものか。イトモス研究所所長・小倉健一氏が、徹底的に解読する。

「経営の神様」と称された稲盛和夫氏の「最後の愛(まな)弟子」とも呼ばれるのが、日本航空(JAL)の会長である植木義晴氏だ。実はこの植木氏、同窓会で「よくぞ監獄にも入らずに…」と回想されるほど、高校時代は相当のワルだったという。その人物が、JALのパイロットになり、稲盛氏に見いだされて経営幹部となって、ついには稲盛氏の後継者となった。今回は、植木氏が「稲盛氏の最後の愛弟子」と評されるまでに至ったストーリーをご紹介したい。

アップルは、iPhoneなどの自社製品向けアプリの提供ルートを自社プラットフォームでしか認めていない。そして、アプリの売り上げに応じて分け前を渡さなければいけない、「アップル税」とやゆされる仕組みは有名な話だ。このアップルの独占的な地位に対してついにヒビが入りそうなのだが、この話に留飲を下げている人は重要な論点を見落としている可能性が高い。この話をする上で避けては通れない「本当の脅威」を知っていただきたい。

日本政府は12月16日、安全保障関連の3文書を閣議決定した。敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有を明記したことから、国内のみならず同盟国や周辺国にとっても極めて大きな関心事となっている。この安保3文書の改定に携わった自民党議員の解説とともに、戦後の「専守防衛」という安全保障の基本方針が完全に終わったことを示唆する「シン安保戦略」の衝撃の内容をお伝えしたい。

「経営の神様」と称された稲盛和夫氏は、時に凡人には思いも寄らない言動をすることがあった。日本航空(JAL)の再建時には、それによってJALの社長すらも振り回された。その理不尽とも思える言動をご紹介するとともに、裏に隠されていると思われる稲盛流経営哲学を考察したい。

日本航空(JAL)が経営破綻に見舞われた際、再建を担った「経営の神様」稲盛和夫氏だが、かつてJALを心底嫌っていたというのは有名な話だ。そんな稲盛氏だが、見事にJAL復活の立役者となって称賛を浴びる。しかし、その裏で「JALずるい論」と「利益至上主義」という批判に悩まされもした。再建の過程で「ピンチはチャンス」と説き続けた稲盛氏はどのように対処したのか。

サッカー・ワールドカップ(W杯)において日本代表がドイツ、スペインといった強国に驚異の逆転勝ちを果たした。その裏で、「増税日本代表」とでも呼ぶべき面々が増税議論を進めていた。選挙前は増税をおくびにも出さず、ときには減税すらにおわせながら、選挙が終われば手のひら返し。そんな永田町政治の手口を見ていこう。

サッカーのワールドカップの熱狂とは裏腹に、カタールに対する国際的な批判はやまない。外国人労働者や「LGBTQ+」と呼ばれる性的少数者に対する人権侵害への糾弾だ。ただその裏には、国家レベルの謀略がうごめいていることも見落としてはならない。国際的なカタール批判の裏事情に迫る。

「経営の神様」と評された稲盛和夫氏は、倹約家として知られる。その稲盛氏に対して、同じく倹約家として名高い日本電産の永守重信氏が「ドケチ戦争」を挑み、見事に敗れたという強烈なエピソードがある。その内容をご紹介しつつ、企業経営や家計にとって重要な「お金の使い道」について考えてみたい。

内閣支持率が続落する中、岸田文雄首相の「孤立」が深刻化している。頻繁に自民党幹部や派閥領袖らとの面会を繰り返しているが、彼らの真意を見極められず疑心暗鬼が広がっているのだ。唯一、全幅の信頼を置く長男を首相秘書官に抜てきしたものの改善効果は見られず、もはや「聞く力」は周囲の進言に耳を傾けない「聞かない力」へと変貌しつつある。

実用化されれば多くの人命を救うことができる可能性を秘めた「人工血液」を、日本人研究者が開発した。人命救助の現場における重大課題を解決し得る、その画期的な有用性についてご紹介したい。

高校生で金融リテラシーを身に付けるように学習指導要領が改訂されたが、米国の先行研究の結果を踏まえると効果的とは思えない。そこで「知の巨人」の呼び声高い佐藤優氏と、著名投資家である村上世彰氏、そして「経営の神様」と称された稲盛和夫氏の教えをご紹介する。子どもたちが将来社会に出てビジネスで成功するため、本当に学ぶべきことは何なのか考えたい。

日本のIT分野における安全保障は、「中国排除」という本音をごまかしているために政府調達の制度がこじれにこじれてしまっている。その結果、有望な日本のベンチャーやスタートアップが参入困難な事態を招いている。その闇について知っていただきたい。

大の倹約家で知られた「経営の神様」稲盛和夫氏だが、指には美しいグリーンの輝きを放つエメラルドの宝石をつけていることが多かった。贅沢(ぜいたく)を嫌った稲盛氏がなぜだったのか。今回はその謎に迫りたい。

ユニクロを運営するファーストリテイリングは、2期連続で最高益を更新した。その決算説明会の中で柳井正会長兼社長は「初めて真のグローバルプレーヤーになれる条件が整った」と宣言。そんな同社に今必要なのは、「中国依存からの脱却」ではないだろうか。

「参議院選挙で自民党が勝利すれば増税が待っている」――。筆者が5月末の記事で書いたことが現実のものとなりつつある。消費税率のさらなる引き上げに、所得税や法人税のアップといった話が岸田政権や与党幹部から噴出している。さらに、知らぬ間に家計負担が増加しかねない「ステルス負担増」の話も浮上している。岸田政権が進めている仰天プランを追う。

世界中の中央銀行がインフレ退治のために政策金利を引き上げ始め、世界的な景気後退に対する警戒感が高まっている。その中で株価は暴落し、今も不安定な状態が続いている。そんな今の時代に必見なのが、「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏がつくり上げた「投資のルール」だ。ほとんど語られてこなかった稲盛氏の考え方をご紹介しよう。
