2024.11.14
「デジタル化の遅れを招いたのは行政の縦割りだ」菅義偉がデジタル庁を創設した真意
デジタル庁の創設は菅政権における目玉政策の一つだ。その背景には、コロナ禍で露呈した日本のデジタル行政の遅れがあった。今回は、デジタル庁創設までの道のりを振り返りたい。
第99代内閣総理大臣/衆議院議員
すが・よしひで/1948年12月6日秋田県生まれ。高校卒業後上京。1973年法政大学法学部卒業。衆議院議員秘書、横浜市議2期を経て、96年衆議院議員選挙で初当選(神奈川2区、以後8期連続小選挙区当選)。
2006年9月、総務大臣に就任し、「ふるさと納税」を創設。その後、自民党選挙対策総局長、自民党組織運動本部長自民党幹事長代行等を経て、12年12月、第2次安倍内閣の内閣官房長官に就任。他に国家安全保障強化担当大臣や沖縄基地負担軽減担当大臣、拉致問題担当大臣を務める。
19年4月1日に新元号「令和」を発表。20年9月、自由民主党総裁、第99代内閣総理大臣に就任。
2024.11.14
デジタル庁の創設は菅政権における目玉政策の一つだ。その背景には、コロナ禍で露呈した日本のデジタル行政の遅れがあった。今回は、デジタル庁創設までの道のりを振り返りたい。
2024.10.3
私が総理として掲げたカーボンニュートラルの実現は、喫緊の課題であると同時に長期的な視点に立つ必要のある政策だった。その実行には、関係者の協力が欠かせない。今回は、いかにして環境政策を進めてきたかを振り返りたい。
2024.9.19
首相就任後の所信表明演説で、私が初めて取り上げたのが「経済安全保障」だった。近年、半導体などを中心に経済安保への危機感が高まるが、その対応には、まさに行政の縦割り打破の視点が必要だ。今回は、経済安保の取り組みについて述べたい。
2024.8.22
2020年夏、長年続いた安倍政権の幕が閉じた。当時、私は自民党総裁選挙への出馬を全く考えていなかったが、事態が一変したこともあり、熟慮の末、立候補を決断した。今回は、私が総裁選出馬に至った経緯を振り返ってみたい。
2024.8.1
新型コロナウイルスの感染拡大は、マスク不足や経済活動の停滞などさまざまな混乱をもたらした。その対応には、時に強い政治的決意が必要なこともあった。前回に引き続き、今回もコロナ禍の対応を振り返ってみたい。
2024.7.18
新型コロナウイルスの感染拡大は、手探りの対応の連続だった。それでも、前例のない事態に対し政府や関係者が一丸となることで、適切に対処できたと考えている。今回は、初期のコロナ対応について振り返ってみたい。
2024.6.27
北朝鮮による拉致問題の解決は、私自身にとって官房長官を務める以前から極めて大きなテーマだった。今でもその思いは変わらない。今回は、これまで私がどのように北朝鮮政策に携わってきたのか振り返ってみたい。
2024.6.13
「新NISA」の原型となる制度が導入されたのは、10年前のことだ。結果的に国民の投資マインドは大きく変わり、アベノミクスを象徴する取り組みの一つとなった。今回は、安倍政権下で取り組んだ一連の金融改革を振り返ってみたい。
2024.5.23
昨今、あらゆる業界で人手不足が叫ばれている。少子高齢化が今後も進む中で、労働力確保の一つの手段として外国人材を適切に受け入れていくことが重要だ。今回は、官房長官時代に取り組んだ外国人材の施策について振り返ろう。
2024.5.9
私にとって「ふるさと納税制度」はとりわけ思い入れのある政策だ。いまでこそ国民に広く浸透しているが、その発案当時には「税の根幹を揺るがす」と官僚から猛反発を受けた。今回は、その導入の経緯と成果を振り返ろう。(第99代内閣総理大臣/衆議…
2024.4.18
「夢の新薬」といわれたものの、高額過ぎる薬価が議論を引き起こしたオプジーボ。安倍政権は薬価の大幅な値下げに踏み切ったが、ここでも官僚からの猛抵抗が存在した。今回は、オプジーボの薬価引き下げが実現するまでの舞台裏を明かそう。
2024.3.28
天皇陛下の「生前退位」と新元号「令和」の発表という歴史的場面は、官房長官の目からどのように見えたのか。今も公にできない経緯は多々あるが、可能な範囲で、その舞台裏を明かそう。
2024.3.14
能登半島地震の発生で、震災時における政府の初動対応に関して盛んに議論されている。そこで、2016年の熊本地震に官房長官として直面した私が、当時どんな判断を迫られたのかについて振り返りたい。
2024.2.15
私が注力した政策の一つに「携帯電話料金の引き下げ」がある。この政策に込めた思いと実現に至るまでの舞台裏、そして政策の成果を振り返りたい。
2024.2.1
沖縄県の基地負担軽減は、安倍政権でも最重要課題の一つだった。その問題解決に向けた取り組みについて、全3回にわたって振り返る。本稿はその最終回だ。
2024.1.18
沖縄県の基地負担軽減は、安倍政権でも最重要課題の一つだった。計画の頓挫を繰り返した沖縄の基地問題解決に向けた取り組みについて、全3回にわたって振り返る。本稿ではその第2回をお届けする。
2023.12.28
沖縄県の基地負担軽減は、安倍政権でも最重要課題の一つだった。関係者の利害が複雑に絡まり、計画の頓挫を繰り返した沖縄の基地問題解決に向けた取り組みについて、全3回にわたってお届けする。
2023.12.7
前回書き記した「60年ぶりの農協大改革」に続いて、今回は「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)」を題材に「攻める農業」への変革の舞台裏を明かそう。
2023.11.23
「60年ぶりの大改革」と銘打たれた農協の改革。これは安倍政権が2013年に打ち出した日本再興戦略の中の「農林水産業を成長産業へ」との目標、つまり農政改革の大きな柱の一つだった。その過程では農協の強い反対に遭い、農林族といわれる議員や農林…
2023.11.9
「不可能」「例年通り……」。官僚からの頑強な反発に屈せず、国宝などを国民や訪日外国人へ公開できるよう、私は論じ詰めた。「出し惜しみ」しなければ、観光資源は全国にまだまだ眠っているはずだ。
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