農家の一番の付加価値とは?
私は、農家の一番の付加価値は「農家であること」ではないかと思っています。
お目当てのパソコンを購入するとき、当然、ネットで検索して安いところから買おうとしますね。
同じものなら1円でも安いほうが得ですから。
でも、農産物の場合、同じトマトでも「○○さんのトマト」と「△△さんのトマト」では違います。
味も千差万別ですし、安全性も違います。
求めている人の価値観で変わってくるのです。
その野菜がどういうふうに育てられているか、以前は知る方法がありませんでした。
風来では、毎日、農作業の風景をブログにアップしています。
お客さんからは、「この野菜はあのときに種をまいたものですよね」とメールをいただくこともしばしば。
作物には育てた人の人柄が出ると言いますが、ネットがない時代はその人柄を出すことはできませんでした。
そんな表に出せないものが、おもいっきり出せる時代になってきたのです。
このようなことを心がけてきたおかげか、風来では2000円(税抜)の野菜セットに送料2800円(沖縄)かけて買っていただける方も少なくありません(関東・関西は送料840円)。
まさに表に出ていないところに、価値を感じてくれているからではないでしょうか?
小さければ小さいほど有利な時代
「環境の時代」「食の時代」「命の時代」とあいまって、農業や農家へのイメージもよくなっていることを実感しています。
だからこそ、想いを直接お客さんへ伝えていくことが大切です。
経済の外にあると思われてきた農家の想いが、表に出せる時代になってきたのです。
しかも、小さければ小さいほど、個性・個人が出せます。
小さい農家にとって、ネットは価値外のものを付加価値にする強い味方になります。本当にいい時代になったと痛感しています。
迷いながらでも、おもいきって一歩を踏み出してみると、違った景色が待っているのです。